サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

キャプテン翼の主人公名は大空翼でなく、翼太郎です。

こんにちは。

 今年2018年はサッカーのW杯イヤーということで、テレビでも久々に「キャプテン翼」のアニメの放映が決定。

 

キャプテン翼 - Wikipedia

www.tv-tokyo.co.jp

 

 南葛ゴールデンコンビの大空翼小粥よう子さんと、岬太郎山田栄子さんのペアでないのが寂しいですがこれも時代の流れ。日本だけでなく海外でもキャプテン翼知名度と人気は非常に高く「大空翼」に憧れてサッカーを始めた!と公言している選手も少なくないそうな。

 日本だけでなく海外のサッカーにも大きな影響を与えた主人公「大空翼」に、FIFAも名誉バロンドールを受賞させてあげてももいいのではないだろうか?とも思いますがさて、このキャプテン翼の主人公の大空翼。元々の名前は南葛ゴールデンコンビの名前を複合させた「翼太郎」だったことはあまり広く知られていません。

 

詳細は以下のブログ。

 

blog.livedoor.jp

 

 キャプテン翼は連載前、南葛中のストライカー「翼太郎」と修哲中のゴールキーパー若林源三」の対決を軸にした読切作品として週刊少年ジャンプに掲載(ちなみに作者高橋陽一センセのデビュー作)。天才と称される若林相手に点を奪ったことのない太郎はコンプレックスを抱え込みまくり。そんなある日、2人にとって幼馴染で想いを寄せている南葛中のサッカー部のマネージャーを巡り2人は対決。恋の決着はサッカーでつけてやる!とでも言わんばかりに、両校は雨の中で戦いの火花を散らすという物語なんですけど、物語へのツッコミは上記ブログに任せましょう。もう、二人の試合の私物化がひどすぎて両校チームメートもマジで怒るべきレベルよ。ちなみにこの読切「キャプテン翼」は高橋センセの短編集「100Mジャンパー」に掲載。

 

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 まぁ、マイナー道を突っ走るといいながらも人の手垢のついたネタでブログ記事を書くだけなのもつまらないのでおまけ。Jリーガーがキャプテン翼で使われる必殺シュートをリアル再現する。というお遊びの企画。

 

①早田誠の得意技「カミソリシュート」

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出典:キャプテン翼高橋陽一)より

www.youtube.com

 大田また代表に選ばれないかな。

 

②相手のシュートをカウンターで威力を増加させるシュート「反動蹴速迅砲

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出典:キャプテン翼高橋陽一)より

www.youtube.com

 成功して興奮気味の中村憲剛が可愛い。

 

大空翼 &岬太郎ツインシュート

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出典:キャプテン翼高橋陽一)より

www.youtube.com

この動画を見て山口蛍の技術の高さに驚いた。運動量だけじゃなかったんだな。

 

 そういやこのブログを書いていてふと同時期に月刊コロコロコミックで連載していた
がんばれ!キッカーズ」を思い出しました。当時の小学生にとってはキャプテン翼と人気を二分するサッカー漫画で、このキッカーズの主人公名が「大地翔」っていうんだけども、「大空翼」に対して名字を「大地」にしたんだろうな、たぶん。

がんばれ!キッカーズ - Wikipedia

 

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※だけど、この作品を深夜にやらなくてもいいのに。

サンリオピューロランドに家族で出かけて、サンリオ男子の気分に浸る。

こんにちは。

 先日は会社も休みだったので、妻と娘と三人で多摩市にあるサンリオキャラたちのテーマパーク「サンリオピューロランド」に行ってきました。

 

www.puroland.jp

 今回でサンリオピューロランドに来たのは3度目。毎度のことながらサンリオの可愛いキャラが大好きな娘は着くなり大はしゃぎ。子どもの笑顔を見たくて連れてきているというのは前提ではありますけど、僕自身も小学生だった頃に流行していた「タキシードサム」やその他多くの懐かしいキャラに出会ったりすると、それなりに胸躍るものがあります。

 

 さて本題。ピューロランド施設内をフラフラ歩いていると、たまに単独でいると思しき男の子や若い男性を見かけます。一人でケーキやパフェなどを食べられない男性もいるので、サンリオのキャラ好きな男性がいても不思議じゃないわなぁ、とか思っていたら妻いわく世間では男性にもサンリオ好きが多くおり「サンリオ男子」との単語もあるそうな。

 

 へぇ。と思いながら会社の同僚たちにお土産を買うため、何気なくピューロランドの売店を覗いてみたら、そのサンリオ男子というタイトルの漫画を発見したのでさっそく購入。本日通勤時に漫画を読んでみました。

 

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 物語は生徒会長兼弓道部の主将を務める優等生キャラに帰国子女、スポーツ少年にチャラ男と癒し系のほんわか少年の4人がそれぞれ愛するキャラについて語り、そのキャラにまつわるエピソードを披露したり、その4人の輪の中に入ってきた転校生の女の子がチャラ男と恋したりと、まぁ少女漫画にもサンリオ男子でもない自分でもあっさり読め、2巻以降は買うこともないだろう。という作品でした。ただ、この西暦2018年においても、転校の初日から遅刻しそうになり、学校の裏門をよじ登っている最中に足を踏み外した女子とそれを偶然受け止めた男子の二人が恋に落ちていくという伝統芸的なデフォルトが未だ少女漫画の世界では有効である事を学べたという点においては収穫でした。

 

 この作品、漫画だけでなくアニメやゲームなどのメディアでも幅広く展開。さらに、今年冬には舞台でも公演決定だそうな。

 

sdan-anime.com

 

www.sanrio-danshi.jp

 

natalie.mu

 

 子どもだった頃にサンリオキャラに触れた事があるお父さんも、サンリオキャラにはまったく触れたこともなかったけど、子どもとの会話でサンリオを知ったお父さんも家族でピューロランドに足を運んでみてはいかがでしょう?意外に楽しめるのでおすすめ。

 

 ちなみに子どもがサンリオ好きだけど、いまいちノレないお父さんはお子さんとお母さんにはサンリオピューロランドで遊んでもらっている間、ピューロランド近くにある風俗「多摩クリスタル」で自分にご褒美をあげるというコースもあるので奥様とぜひ、相談してみて下さい。たぶん、ぶん殴られるだろうけど。

 

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 立川や八王子、その他の多摩地域周辺を車などで走っていると見かける風俗店「多摩クリスタル」の看板。僕が中学生だった頃は店名が入っていたんだけど風俗営業法のせいで店名や店の住所、電話番号などをだせなくなり、その代わりに「?」記号を看板に描くようになった奇妙なお店。多摩地域住民にとっては一般常識。その他の地域の人にとっては謎の看板。その経緯については以下のホームページで。僕の先輩はこの店で女性のサービスを受け、その気持ちよさに「あぁーあーっ!」と思わず甲高い声を発したことから、周囲に「クリスタル・キング」と呼ばれるようになったそうな。

 

middle-edge.jp

 

※子どもたちの夢と大人の「性欲」という業を同居させてみた。懐の深いブログだ。

 

 

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※サンリオで学ぶ哲学書。可愛いキャラに人生諭されるのもなぁ。

 

プリキュアの映画を観て父親としての自分の成長を省みる

こんにちは。

 

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 本日のブログは3/17より公開になったプリキュアの映画「プリキュアスーパースターズ」について。作品感想っていうより、プリキュアをめぐる僕の想いについて語らせていただこうと思っております。

 

 

 

www.precure-superstars.com


プリキュア交代に伴う淋しさ

 映画公開日初日に、さっそく妻と娘と三人一緒で観てきました。プリキュアの映画は大きく分けて「作品の単体モノ」のほか、テレビでON AIR中のプリキュアパラレルワールドで活躍している歴代プリキュアたちと手を組み、共通の敵と戦う構成の「オールスターズモノ」の2パターン。今回は放送中の「HUGっとプリキュア」のメンバーと前作の「キラキラ☆プリキュアアラモード」、前々作の「魔法使いプリキュア!」のメンバーが集合。作品はHUGっとプリキュアで主役を務める「キュアエール」が子供の頃に果たせなかった、とある不思議な少年との約束を発端とするジュブナイル的な物語で僕好みだったこともあっておもしろかったんだけど、物語でキュアエールがピンチの時に現れた「プリキュアアラモード」のメンバーを観た瞬間、ふとしみじみしている自分に気づきました。久々に表れたメンバーに対して「お久しぶり!」っていうか「そっか。もう君たちも先輩になっちゃったんだなぁ」という感情が込み上げてきたのです。

 

 僕にとっては「キラキラ☆プリキュアアラモード」は単なるアニメではなくて、僕と娘を繋げてくれた大事な作品です。娘は生まれながらの「ママっ子」でいつ、どこでも「ママ!ママ!!」といってなかなか僕に慣れてくれませんでした。朝、起きた時に妻が外出なんかしていたらもう大変。僕がいくら「すぐに帰ってくるから」とあやしても「ママじゃなきゃイヤだ!」といわんばかりに大泣き。「女の子なんだし子供はみんなママが好きだから仕方ない。パパは2番手でいい」と言ってみても、いつになったら慣れてくれるだろうという思いがストレスになっていたのも事実です。

 

プリキュアでつながる親子 

 そんなある日。保育園の友だちからプリキュアアラモードを教えてもらって、作品のキャラに娘がハマったのを知った僕は娘と一緒にプリキュアを見るようになりました。ただ観るだけじゃなく一緒にアニメを楽しめば2人の楽しさが伝わるはず。そう考えて公式ホームページを覗いたり、ウィキペディアプリキュアアラモードのキャラプロフィールや歴代プリキュアについてを調べたりするうちに僕も作品にハマるようになり、プリキュアを軸にした娘との会話が増えてくるように。今ではプリキュアアラモードだけでなく、その前の作品「魔法つかいプリキュア!」やその数年前の「スマイルプリキュア」などの作品もTSUTAYAでDVDを借りて来たりしています。

 

大人になるにつれて広がる子どもの世界 

 現在3歳になった娘はプリキュアだけではなくアンパンマン仮面ライダー、戦隊モノ、ディズニープリンセス作品、それから僕の好きなウルトラマンシリーズなど色々なものに興味を示しています。この先も成長することでさらに世界は広がっていき、今の「好き」を卒業して新たな「好き」を見つけて成長して僕から離れていく。

  

 それに対して今の僕は娘の「好き」に共感することでコミュニケーションを図ることがやっとできるようになってきた程度の父親。そのレベルの低さを自分で情けなくも思っているし、妻にもさぞ迷惑をかけていることでしょう。だけどただビービー泣くだけだった娘に頭を抱えていた頃と比べたらちったぁマシになってきたなと思ったりすることもある。それを成長というにはおこがましいけども、僕なりに「変わってきた」ことは認めてやりたい。まだまだプリキュアの力は借りることになりそうだけど、プリキュアを通じて学んだ「子どもの気持ちに寄り添う」ことを教育や躾などにも活かしていきたい。なにより娘と妻との三人家族ライフを楽しく育てていきたいと思っています。

 

 僕は娘とのコミュニケーションのきっかけをくれた「キラキラ☆プリキュアアラモード」という作品に心からの感謝を述べたい。同時に放映中の「HUGっとプリキュア」にも「今後も、どうぞよろしく」という思いを込めて娘と妻とで、この番組を見続けたいと思いました。

 

 さらに今年の秋公開の作品はプリキュア15周年で初代プリキュアキュアホワイト」「キュアブラック」の二人も登場することが決定だそうな。

 

http://www.precure-movie.com

www.youtube.com

 

 僕の予想だけど、プリキュア20周年のテレビシリーズは初代プリキュアの娘が主人公を務めるんじゃないかと思う。 

 


 

 

プリキュアを一緒に見ることでオタクのメンタリティーを育てていき、最近になって興味を持ち始めた「ウルトラマン」に興味をシフトさせて娘を「どこに出しても恥ずかしくない、立派なウルトラマンオタク」に育てるのが僕の野望。妻にその野望を話したらマジで怒られた。

 

「火ノ丸相撲」作者は大相撲の暴力問題に挑んだ点で評価すべきである

こんにちは。

 本日の話題は、週刊少年ジャンプで連載中の相撲漫画「火ノ丸相撲」。僕もこの作品大好きで、出勤中の電車でまず最初の方に読むんだけど、先日ジャンプに掲載されたエピソードについてはほぼ同じ時期に横綱日馬富士の暴行が明るみになったため違和感を抱かずにいられませんでした。

 

 

 

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出典:火ノ丸相撲(川田)_集英社

 

 

愛の鞭とは単なる無知の暴力 

 稽古の激しさは各界一といわれる猛稽古で有名な「柴木山(しばきやま)部屋」所属力士「鬼丸(前頭?枚目)」が日馬富士と同じくモンゴル出身の同門「白狼(幕下)」を相撲部屋の名を体現するかのように殴っている風景。場所明けの番付発表にて、先輩の力士が苦節10年を経て十両昇進を果たしたことへの嫉妬と焦りがこの騒動の発端でした。この、鬼丸と白狼の二人は高校時代に全国大会の団体戦で直接対決はなかったものの、優勝をかけて競った仲。ケガなどのハンデを負ったものの幕内力士となったライバルの鬼丸、別の部屋所属の力士になり三役の地位を手にした相撲部の先輩らの華々しい活躍を横目に伸び悩んでいる自分。そんな時に普段見下していた同門の先輩が十両となったら、そりゃおもしろくありません。白狼は「自分の方が才能がある!10年やっていりゃ十両くらいなれる。自分はこんなところでモタついている暇なんてない!」と、周囲が咎めても不貞腐れ続けていたのをずっと見ていた鬼丸が殴り、白狼を諭します。

 

 「諦めるのも諦めないのも簡単ではない。10年という年月は軽くない。それをわからないお前じゃないだろう?」

 

 鬼丸の叱咤に我を取り戻した白狼は涙ぐみ、非を認めて謝罪。これだけを見ていると絵面的にすごくいいエピソードなんだけど、以下のモブのツッコミを見てふと考えちゃいました。

 

「っていうか(鬼丸も)殴ることないのに。昭和じゃないんだから」

 

 和やかな部屋の食事風景で、今回の暴力騒動が談笑交じりにそれこそ鬼丸の優しさ、魅力みたく語られているため微笑ましくも思えるんだけど、コレって言われてみたらそのとおりで、程度こそあれど人が人を諭すという時には暴力なんてやったらだめよ!っていう話だわな。物語の舞台は体育会的な「相撲部屋」なだけに説得力もあり、その鉄拳には自分を含めて読者をスカッとさせる「カタルシス」もある。だけど、この説得力もカタルシスもやっぱり「昭和」っていうか物語だけに許される価値観なんだよな、そこに共感している自分もやっぱり「時代遅れの古い価値観」に支配されているんだな。この爽快さは漫画だから許されるものであり、現実に持ち込んだらダメ。と強く思いました。今回の日馬富士の理不尽なビール瓶殴打事件も、鬼丸の愛情のある鉄拳も力でモノをいわせるという点で同類。力を使って目下の相手にモノを言わせる暴力(物理的、精神的を問わず)を現実に持ち込んだらダメ絶対!

 

体育会系の美談なんて古くさい

 この体育会系的な愛のムチエピソードは現実社会で認められるもんではないからね。この事件の発覚以来、連日続いている「日馬富士の暴行事件」の報道。当事者の日馬富士や、その場に居合わせた横綱白鵬」、その他力士の「ビール瓶で殴ってはいない」という証言に、被害者の高ノ岩が自らSNSで「ビール瓶ではないけど横綱に50発近く殴られた」という証言、診察した医者の診断書に貴乃花親方の相撲協会事情聴取拒否など、なんだかよく分からない話になってきました。もっとも、単なるやじうまの一人である自分がこの事件についてどうのこうのいう資格もありませんけど。ただ「ビール瓶を使った、使ってない」の真偽はともかく、先輩力士による暴力、いわゆる「かわいがり」があったのは事実であったとのこと。この「かわいがり」というフレーズによっていつも思い出す漫画があります。ドラゴンボールのこのコマ。

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出典:ドラゴンボール鳥山明)_集英社

 「かわいがるといってもアタマをよしよしとなでたり、たかいたかいとかをするんじゃないぞ。いためつけてやるということだ!」

 

 

 このセリフを発している人物は、ドラゴンボールにおける敵キャラの代表格「フリーザ」率いる一味の精鋭部隊「ギニュー特戦隊」の一人、ジース。そのジースがナメック星にドラゴンボールを探しに来たクリリン孫悟飯ベジータたちの居場所を捕捉して、今まさに戦闘が始まらんとする直前の緊迫感溢れる名場面です。なんだけど、この余計なひとことで緊張感がぶちこわし。鳥山明ってこういう描写はほんとにうまい。

 

火ノ丸相撲」の作者は暴力から逃げなかった 

 そんな雑談はここまでにして、そろそろ本題。少年漫画などでありがちな「情を込めた暴力」を交えての相互理解っていうのはとってもわかりやすいだけでなく、読者にも爽快感みたいな感情を与えます。僕も、それを否定する気はありません。ただ、現実社会にはそういった感情から発生していると思われる部活の暴力や会社での「パワハラ」まがいな指導などもまだ多くあるのが実情。この大相撲で発覚した暴力事件を受けて、作品がどんなスタンスをとるのだろう?或いは藪蛇を避けるためにこの問題を扱わずにスルーするかと注目をしていました。

 

 そして数週間後。この問題についての解答が作品の中で示されたのです。先述の十両に昇進したばかりの先輩力士が、相撲巡業で新弟子時代の理不尽ないじめ、しごきから「自分より弱い者、番付が下の者には何をやっても許される」という歪んだ実力主義に陥った小結「蜻蛉切」に再起不能にもなりかねないケガを負わされたことで鬼丸、白狼など柴木山部屋の面々は「蜻蛉切」に並々ならぬ敵意を抱きます。同時に鬼丸は嘗て殴った白狼の前で「自分も根っこの部分は蜻蛉切と変わらないのかも」と呟くのです。それを聞いて驚いた白狼は「鬼関と蜻蛉関は違う。自分はあの時に殴られて当然だったと思っている!」と否定。それを聞いた鬼丸は「殴って黙らせるのは、言って聞かせる力がないと言っているようなもの。僕も昔は自分の受けた指導から荒っぽく弟子を指導していた。今、思えばそれは自分の未熟さだった。白狼がお前の暴力によって諭されたのだと理解していても、それに甘えて殴る側が暴力を正当化してはいけない。力士は力を持っているからこそ誰より強く己を律し続けるべきだ」という師匠、柴木山親方の言葉を思い浮かべながら

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 出典:火ノ丸相撲(川田)_集英社

 

 

「暴力に良いも悪いもない」と言葉を続けます。イヤな見方をすれば、これもまたステレオタイプっぽい回答ではあります。だけど、これだけ作品のテーマ「相撲」が評判を下げるような話題が続けばそれについての言及は避けたい!と思うのが人情ってやつです。余計なことを言わずに騒ぎの収束を待ったり、僕がさっき述べた「フィクションと現実をごっちゃにしたらダメ」と雑誌の裏にある作者のコメントや単行本表紙の著者のことばで述べ、逃げることだってできたでしょう。だけどこの作者はそれをやらなかった。たとえこの主人公のセリフがありきたりな言い回しだとしても「なにがあっても暴力は間違っている」というメッセージを発して、作品を現実の相撲を巡る暴力問題についてコミットさせようとしている点を僕は評価したい。僕は今週号の「火ノ丸相撲」の態度に「物語と社会はお互いにどう関わりあうべきか」という、このブログを通じて僕が考え続けている問いについての答えの一端を見たような気分でした。っていうところで本日のブログはこの辺にて。

  

 

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流行語大賞「そだねー」で思い出すEASTEND×YURIの「DA.YO.NE」

こんにちは。

 平昌オリンピックからもう一週間経ちますが、みなさんお元気ですか?そろそろメダル報道の熱も冷めた頃かと思いきや、まだまだ浮かれている人もいるかもしれません。日本は「メダルキチガイ」の国だからと、イヤミを呟く今日この頃。そんでもって、今回テーマは「そだねー」。

 

 皆さんもご存知のとおり、オリンピックで銅メダルに輝いた「日本カーリング女子」メンバーが競技中に何度も発していた掛け声。そうと知らず、最初にこのワードをツイッターや報道で目にした時は「何コレ?」と思いましたけど、後追いで調べて、あぁなるほどと納得。

 

number.bunshun.jp

 

 選手の「競技を楽しもう」っていう思いには心から同感だし、世界の強豪を相手に戦い、銅メダルに輝いたんだからいうことなしなんだけれど、この「そだねー」を聞くといつも思い出す曲があります。

 

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DA.YO.NE - Wikipedia

  90年代にリリースされた日本語のラップ。篠原涼子も在籍した「東京パフォーマンスドール」所属アイドルの「市井由理」がメンバーに参加して話題となった曲。歌詞は自分から一目惚れして猛プッシュの末、彼氏となった男の自慢。最近そっけない態度だけれども「カレって超、優しーの」とのろける市井が「それゼッタイ君、二股をかけられてるよ」とMCにツッコまれた後に「・・・だよね」とぼやく、非常にどうでもいい歌。これも今思うと、なんで売れたんだろう?と首を傾げたくなること請け合いです。

 

 だけど、この歌はめちゃくちゃ売れた。そのヒットを受けてローカル別のバージョンも作られたほど。

①SO.YA.NA→大阪弁
②DA.CHA.NE→東北弁
③DA.GA.NE→名古屋弁
④HO.JA.NE→広島弁
⑤SO.TA.I→九州弁

 

 ちなみに①の「SO.YA.NA」にはMCで今田耕司東野幸治が参加。⑤の「SO.TA.I」には漫才師の博多華丸が参加。これにはもちろん北海道弁バージョンもあるんだけど、それは話題の「SO.DA.NE(そだねー)」ではなくて「DA.BE.SA(だべさー)」。

※ちなみにこの市井由理。2017年にラップ活動再開とのこと。マジか?となりました。

www.huffingtonpost.jp

 

 本当かどうか知りませんけれども、一部報道によると今回のカーリング女子メンバー「藤沢五月」の芸能界進出が騒がれているとのこと。

www.sanspo.com

 たぶん本人はやらないと思うけど、そうしたら絶対、この「DA.BE.SA」を「SO.DA.NE」にして歌わせるんだろうな。どっちにせよアスリートに敬意を払わず
話題だけで使い捨てにしようとするアホメディアには心からムカつくわ。

 追記1:やっぱりやる気なのかと思って驚いたら東スポだった。

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2月28日(水)発行

 

追記2 :北海道のお土産で、「白い恋人」と人気を分ける「マルセイバターサンド」でお馴染みの菓子メーカー「六花亭」が女子カーリングの「そだねー」を登録商標申請。「選手の人気フレーズを囲い込んでガメつい商売に走る気」かと多くの顰蹙をかうも、その2日前に選手の出身大学「北見工業大学」の生協が「そだねー」を登録商標として申請を出していたとのこと。利益の全額をカーリング普及に役立てるということなので、ヘンに商売に使われなくてよかった。というところなのかな。

www.asahi.com

 

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※今、大切なのはアイドルとしてカーリング選手を売り出すより多くの人にカーリングっていう競技について知ってもらい親しんでもらうことだと思う。

 

吉祥寺のカフェゼノンで「北斗の拳」「花の慶次」「CITY HUNTER」のキャラにご対面

こんにちは。

 昨日は妻の友人ファミリーが大阪から東京に来ているため、久々に合流することに。我が家も電車に乗って、待ち合わせ場所である吉祥寺に向かいました。合流するお店は吉祥寺駅の高架下にある喫茶店「カフェゼノン」。

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www.cafe-zenon.jp

 「MANGA×ART×CAFE」をコンセプトとしている喫茶店で、80年代に週刊少年ジャンプで人気を博したマンガ「北斗の拳」のスピンオフ作品や「CITY HUNTERシティーハンター)」のアナザーストーリー「Angel Heart」などの連載でおなじみの「月刊コミックゼノン」に連動させている作りになっています。

 

www.comic-zenon.jp

 

店のドアを開けると、待っているのは

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  ケンシロウ

 

 店内には北条司の原画も

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 漫画雑誌とのコラボがウリだが、意外に漫画の世界を引きずらない作りの店舗。

 

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かと思いきや、マンガの世界観を思いっきりひきずりまくりの男性化粧室!!

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出典:花の慶次 ー雲のかなたにー

 

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出典:花の慶次 ー雲のかなたにー

・・・いや、それほどでも。

 

 今回はランチメニュー予約でパスタを食べてきました。

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 野菜のペペロンチーノに明太子のソースをかけた味付けで、美味。

 

 まぁ、久々の再会っていうのは、「何を食べたか」より「何を語らったか」のほうが大事なのでメニューの味云々っていうのは僕はどうでもいいんだけど。それでもうまい料理っていうのは話を弾ませるわな。

 

 服の皺もリアルなケンシロウ

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 原哲夫×北条司のコラボなんだから、ケンシロウの下半身もこうすりゃいいのに。

 

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出典:CITY HUNTER

 

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コラボさせてみました。この画像を作るためにケンシロウの股ばっかり写真を撮っているのを見ていた妻は僕に呆れていました。

 

追記:この話題の数日後、CITY HUNTERが19年ぶりにアニメで映画になるとのこと。

eiga.com

獠=神谷明、香=伊倉一恵さんのキャスティングは嬉しいんですけど、ライバルである海坊主=玄田哲章さんなんでしょうか。あと北条司作品に長年触れている者としては、どうせだったら「CITY HUNTER VS Cat's Eye」とかをやっていただきたいんですけどいかがでしょう?

 

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※でもメニューはおいしかったっすよ。いやマジで。

 安倍政権の批判で得られる3つのメリットを紹介

こんにちは。

 

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 本日は会社への出勤時、ネットでこんなニュースを読みました。

www.asahi.com

 

この政権の疑惑、どんだけあるの?

 まだ「疑惑」なので断定できないけど、まぁ出るわ出るわ疑惑の数々。森友に加計、スパコン、リニア、昨日のブログで書いた裁量労働制衆院通過させるためのでたらめレポートやetc、etc。周辺の閣僚についても裏金疑惑に秘書による暴力事件やetc、etc。どの疑惑や騒ぎもマスコミや検察の追及が中途半端だけど、こんなにもカネと暴力に塗れた政権っていうのは後にも先にもないだろうなと思っています。

 

 さて本題。このブログでは原則的にサブカル関連のマイナーな雑学を中心にダラダラダベる、学校の放課後みたいなコンセプトで続けていますけど、同時に結構な頻度で安倍政権の批判を僕は書いています。それはどうしてかというと、メリットがあるから。そりゃ、そうですよ。僕は自他ともに認める実利主義で、自分の得にならないことはまったくやろうとか思わないイヤな男。政権の批判だって別に誰々を啓蒙してやろうとかこの国の将来を憂いて、この国の抱えている危うさをひろめたい!とか思ってません。そもそも毎月2~3万程度のアクセスしかないどマイナー弱小ブログでそんなこと本気で考えていたら恐るべき自我の肥大ってやつですわ。

 

 そのメリットとは大きく分けると3つ。ではその3つのメリットを具体的に書いていきましょう。

 

①論理的思考を鍛えられる

 さっきも述べた通り、安保法制や共謀罪裁量労働制の拡大法案(未遂)強行採決や、森友・加計学園疑惑などをメディアに暴露されてはその都度支持率を落としている安倍政権。だけどきづいたらいつの間にか支持率は回復。気づいたらなんとなく40~50%をいつもフラついています。これは多くの人が「安倍政権に納得いってないけど、安倍総理の他に国のトップを任せられる人がいない」という声に基づいている傾向だろうと思うんだけど、ここで考えていただきたい。仮に安倍総理の他に適任がいないとします。ではこの先、10年も20年も安倍総理にこの国のトップをやらせられるのか?どのみちいつかはほかの人物に、総理の座を任せなくてはいけないのです。だったら安倍総理にはさっさと権力の座を降りて貰い、別の人材にトップを任せて育てた方がよっぽど合理的で現実的。おまけに現在は安倍総理だけでなく他の閣僚も権力をカサにやりたい放題のひどい有様。だったら野党に政権を任せて、自民がコケた時に安心して政治を任せられるように育てるほうが望ましい。こうやって論理的に考えていくと、いかに「消極的な安倍政権の支持」という態度がどれだけ非合理的な判断なのかわかるっていうもんです。

 

②日本が「スゴイ国」でなくても生きていける

 以前もブログで書いたんだけど、現在の日本のメディアはやたら「日本」推し。ことあるごとに「日本スゴイ!!」といつでも叫び続ける感情的で異常な状態。そんなのもうやめるべき。

 

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 日本の文化や伝統、技術を高く見せるため他国のそれらを見下したり笑ったり、まぁひどいもんだ。おまけに国は学校の道徳の授業で「愛国心」を子どもに押し付けるべく準備を進めているときた。そんなもんなくたって立派に生きていけるよ。この国の文化や伝統や技術がスゴかろうがそうでなかろうが、生きていける。安倍総理やこの国のお偉いさんたちが口にする「この国に自信を持てる」云々の言説に対して「本当にすげぇのは、税金でこの国を支えている俺たちだ」と、呟いてみて下さい。ほら、たとえこの日本がたいしたことない国だったとしても「俺たちがしっかりしていりゃ大丈夫!」と自信が出てきたでしょう?周辺の国を貶めることで手にするプライドや歴史にすがらなくても、この国に生きている自分たちの「根っこ」さえもっていれば胸を張って生きていける。そもそも周囲の輪で声高に「俺ってすげーよな」と叫ぶだけの奴ってリアルの世界でも嫌われ者でしょう?現在の日本って、そういうポジションだからね。

 

③真っ当に生きようという意欲がわく

 今回の森友文書の偽造疑惑だけでなく、裁量労働制拡大の法案ごり押しの時に使った報告書や、多くの疑惑についての言い訳にもなっていない答弁。どれもこれもカッコ悪い大人の見本みたいなもんです。みなさん、子どもの頃ああいう大人になりたいと思った?俺は思わなかったし、今だってなりたくない。安倍総理やその周辺にいる閣僚たちの態度や振る舞いを好意的に捉えるなら「反面教師」っていうやつです。僕は彼らを批判する度に「ああはなるまい」と心に言い聞かせることで、人の道を外れずに生きていこうと、いつも気を引き締めます。だけど、この真っ当に生きるっていうのは難しい。偉そうなことを言っている僕も実践できていないのが実情。そんな理想論、捨てちゃえばラクだけども、カッコつけな性格だからそれもできません。とはいっても、真っ当に生きることを周りに笑われても、コケても続けていればタフになり「国」に頼らなくても一人で立てる程度の足腰には鍛えられます。そう考えると「愛国心」を強く訴えている人たちは一人立ちさえできないひ弱な人たち。ということになる。つまり「愛国、愛国」などとうるさく吠える輩は真っ当に生きていこうという心さえ持たない手抜きの人生しか生きられない可哀想な人たちっていうことなんですよ。

 

 ここまで安倍政権批判によるメリットを書き連ねてきてはいるけれども、本音を言うと罵詈雑言を安倍総理に直接ぶつけたいくらい怒っています。国民を舐めるな、と。その怒りを堪えながら、本日はこの記事を書きました。これ以上書き続けると汚い言葉で政権を罵倒しそうなので、本日はこの辺で。

 

 ※国民の怒りを生で見てきた記録。

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