サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ラブレターで失恋!学年集会で、先生に大声で手紙を読まれた思い出

こんにちは。

 

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 世間はもう卒業式などを終えて春休みといったところでしょうか。卒業生はまた4月から始まる新たな学校や会社での生活に対して期待と不安を抱き、在校生は進級を控えて気を引き締める。この時期は夏休みとも冬休みとも異なる独特な雰囲気を持っており既に学校を卒業して社会人になった自分にとっては懐かしさを感じさせます。

ラブレターのせいで失恋!

 さて本題。学生だった頃の僕は何度もこのブログで書いておりますけど彼女おらず。されども、恋多き青少年ではありました。どれもこれも思い出すとトホホと、呟きたくなるようなものばかりだったけれども、そんな中で今でも忘れられないのは同級生全員の前で学年主任が大声で俺のラブレターを読み上げたことです。

 

誰にも言えぬ想いを込めた恋文 

今から25年前のことです。僕には好きな女の子がおりました。ただ照れ屋なもので、自分から声をかけたり好きだ!とその子に打ち明ける勇気もない。そこで手紙で自分の想いを伝えたい!好きだとその子に知られるのも恥ずかしいので匿名で出そうと思ったのがこの出来事のきっかけでした。

 

 手前味噌になるけどその頃、学年で最も作文のうまい生徒だと国語の先生にいわれていたこともあったので書き上げた手紙、いやさ恋文を手に僕はひとりご満悦。ところが読むにつけ、そのこだわった文章や筆跡から「これは自分だとバレるな」と思ったのです。彼女に想いを伝えるのは匿名でなくてはならない。書いたのは僕だと知られたらけいない。彼女にしても好きでもない男に告白されたところで迷惑だろう。誰も知らない知られちゃいけない。という、今日もどこかでデビルマンな思考になっていた僕は自宅の雑誌や週刊誌などの活字を1文字1文字丁寧に切り抜き、文章にこだわるのをやめできるだけシンプルに想いを伝えるべくそれを便せんに張り付けて、

 

僕 は 君 が 好 き で す。

 

 という恋文を作って、下駄箱に置いたのでした。10文字足らずの恋文だけど、明朝体やゴシック、POPなどのフォントが不揃いな大きさで綴る匿名からの想いは今考えてみると確かに不気味ではありますが、見方を変えればどこかアーティスティックでもあります。

 

 数日後、卒業を控えた学年集会で学年主任がこの手紙を読み上げ「こんないたずらをするのは誰だ!」と激怒。このいたずらって発言に怒った僕は、学年主任に気づいたら「俺の純愛をいたずら扱いするな!」と怒鳴り返していました。結果、手紙を書いたのは僕だとバレることに。職員室に呼び出されてラブレターについて説明したものの理解されず、周囲からは変人扱いを受けることとなり、その娘も口をきいてくれなくなりましたとさ。いや、そりゃ明らかに僕に非があるんだけどもね。

 

ラブレターによる失恋の傷を活かせ! 

 そんでもって後日談。その数年後のことです。大学の講義で担当教授が「君たちのレポートにはオリジナリティというか、独創性というものがない。ぜひ私を唸らせるレポートを読んでみたい」とかいうのでその時の手法でレポート作成を実施。部屋に閉じこもって山のごとく積んだ雑誌と新聞を机の横において下書き。できるだけ活字で使うことの少なそうな漢字を含む単語や言い回しなどを避けたものを書いて、それに合わせ活字を1文字1文字ごとに切り抜き、張っていく。部活やバイトを全部休み、トイレと風呂、三度の食事以外はレポート作成。そうして、どうにか400字詰めの原稿用紙だいたい10枚分ていどのものを書いて提出したのです。

 先生は数日後、研究室に僕を呼んで「文章は平凡。だが、私は世界でたったひとつのレポートをもらったのかもしれない」と仰っていました。その授業で「A」をもらったのは僕だけだったそうな。

 

 本日のブログはそんな青春の苦い思い出についてでした。ちなみにその娘とは20代のころに行った同窓会で和解をしているものの、その後どうなっているか分かりません。僕の恋愛遍歴は高校時代、好きになった子の口に僕の脛毛が入ったことから失恋となったエピソードやおなじみの「友達未満」エピソード、その他多数。こりゃ彼女できなくてもしゃあなぃわ。よくよく考えたら、コレって僕の中にありきたりな常識をぶっ壊したいという欲望がこの頃から強くあり、それが潜在的に発露されたのかも。

 

 

 


 

 

 

サラダ記念日に捧げられた、下ネタ満載で下品な返歌集

 こんにちは。本日はバレンタインデーのお返しである3/14のホワイトデーってことで恋愛にちなんだ記事でも書いてみたいと思っております。

 

 

 

 

若い男女の綴る、短歌の交流

いきなりですけど皆さんこのブログ記事を読んだことってありますか?

con2469.hatenablog.com

con2469.hatenablog.com

 コレはどんなブログかっていうとタイトルそのまんまで、好きな女の子に告白をして振られた男の子がそのつらい心境を短歌で表現。その歌の中で気に入っている158首をプリントして女の子に手渡したところ、全部の短歌に感想を貰えたっていう珍しい体験について語った記事です。

 

実は、ぼくは一昨年の年末から「西村取想」という名前で短歌を作り、毎日1首以上をTwitterに投稿しています。

 今回はその短歌にまつわる話です。 1ヶ月前に1年半ほど片想いをしていた女の子に告白をしたらふられました。普通だったらそこでお互いに気まずくなって関係がギクシャクしてしまうのかもしれませんが、ぼくは諦めが悪いというか打たれ強いというかタチが悪いというかなんというかなので、後日その女の子に「その女の子のことを想って過去に作った短歌から選んだ158首」をA4用紙(9枚)に印刷して「ラブレターです」と言って渡しました。その女の子は優しいというかなんというかなので「ありがとう!読んだら感想言うね!」と言って受け取ってくれました。 そしてさらに後日、ふたりでスカイプ通話をしているときに「そういえば感想まだ言ってなかったね。今から言うね」と相手が言ったので、全体に対する感想を言ってくれるのかなと思っていたら、なんと最初から1首ずつ読み上げて感想を言い始めてくれました。それがとても嬉しかったので、その一部をみなさんと共有しようというのが本記事です。

告白したらふられたので「その女の子のことを想って過去に作った短歌から選んだ158首」を紙に印刷して本人に渡したら1首ずつ感想をくれた話【前編】 - 鯖寿司が食べたい

 

 この歌とその女の子が述べた感想についてはここでどうこう述べません。だけども、このように男女がお互いの想いを「短歌」で表現して伝え合う」のは風情がありなかなかいいものだなと思います。

 

サラダ記念日とそのブームについて

 さて本題。短歌といえば僕たちの世代でピンとくるのはやはり俵万智さん。複雑かつ多様性に満ちた男女の機微をシンプルな三十一文字でつづった短歌集「サラダ記念日」は多くの支持を受けてベストセラーにもなりました。お馴染みの映画「男はつらいよ」でも「寅次郎のサラダ記念日」という作品が作られたり、80年代の名作アニメ「めぞん一刻」第86話では「衝撃の一夜!明日菜のサラダ記念日」というエピソードタイトルをつけたりなどまぁ、ほんとにその人気はその当時子どもだった僕が見ても「すげぇ」と思わざるを得ない程でした。

 

サラダ記念日 - Wikipedia

 

 そんなベストセラーのサラダ記念日に対する「男たちのサラダ記念日」というの本があったのを皆さんご存知でしょうか。

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左:サラダ記念日
右:男たちのサラダ記念日

 

俵万智の歌に贈られた、下ネタ満載で下品な返歌集

 この男たちのサラダ記念日っていう本は「サラダ倶楽部」という正体不明のグループにより綴られた、サラダ記念日に収録されている短歌への返歌集。どんな返歌かというと全編にわたってこんな具合。

 以下、引用(赤:サラダ記念日 / 青:男たちのサラダ記念日

 

君を待つ      土曜日なりき 待つという 時間を食べて 女は生きる
そういえば   年も名前も聞かないで   SEXしちゃったこの娘は誰だ

女性は愛する君を待つ時間を食らい、男は性欲のままに若き女性に肉体を食らいたがるという身も蓋もない男の欲求の吐露。この男を誰かぶん殴ってやれ。

 

気がつけば 君の好める 花模様 ばかり手にして いる試着室
もう少し ヤセた方がと 言いかけて やめたウエスト 85のオレ  

他人のことを、どうこういうより自分をどうにかしろ。

 

あかねさす テラスはつかに 春を告げ くるんと次の葉を出すアビス
ブラウスの 袖口のレースに 照れ笑う 新郎は元柔道部主将

めちゃくちゃ。こんなのもう返歌でもねぇ。

 

二番目に 愛されたれば それゆえに 決められており 「愛人タイプ」
もう二度と 合わぬと思い 抱いた人 人妻と知り 得した気分

不倫について歌っているがこれほどまで違うものなのか。背徳的かつ情調的な俵万智に比べて下品さしか感じない返歌。

 

 バカ野郎。以外の単語が出てきません。だけどこの本、そこそこ売れたそうな。ただかなりレアな本なので古本屋を回ってもなかなか出てこないため、興味ある人がいたらヤフオクあたりで探してみたらいかがでしょう。サラダ記念日と比べながら読むとこの返歌を詠んだ男どもの教養の無さと下品さなどが際立ち、笑えます。ってなところで、これにて!

 

 


 

 

※インターネット古本屋だったらそこそこある店舗も。笑えはするけど、何の足しにもならない本であるということはご了承下さい。ベストセラーにもなったけど、この頃はまだ女性も結婚、家庭という価値観に強く縛られていた時期でもあったため現在の女性たちがサラダ記念日に共感できるのかどうか?というのは分からないなぁ。この辺について、ぜひとも女性に聞いてみたいとも思っている。

体育会系な馬鹿になるな!社会や企業で通用しないぞ!

こんにちは。

 

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 本日のブログのテーマは「体育会」。

president.jp

 

 

 日大アメフト部やその他の体育会系サークルで起きた不祥事などについて「スポーツマンシップはどこに行ったんだ!」と憤り、嘆く方もおられるでしょうけれど、学生の頃に体育会だった僕からいわせりゃ「今さら、何いってるの?体育会にいる奴らはバカの巣窟なんだから暴力や年代別の権力の横暴なんて当たり前だった。だから対策しなきゃダメ!」っていうだけのこと。ちなみに以下リンクは「体育会系」で検索していて上位にあった記事の中で、最も興味深いコラム。

shukatsu-mirai.com

 

以下、上記記事の引用

 

体育会系って馬鹿(バカ)なの?

運動部特有の気質な人を「体育会系」と呼びます。その具体例を見ていきましょう。

①目上の人が言うことは絶対という思考を持っている

②情熱的でチームワークを大切にしている

③根性論や気合いの精神を持っている

④辛いことがあっても諦めずストイックに取り組める

 

出典:就活の未来

 

体育会系ってバカですねぇ。率直にいって、単なる思考放棄の家畜だこんなの。

 

体育会系=馬鹿(バカ)という美しい方程式

 僕自身、大学時代は合気道部。つまりバリバリ体育会系のサークルでした。この体育会っていう組織は全体育会系サークルの集う総会で学ラン着用必須とか会議中に部の旗をずっと掲げなきゃいけないとか、アホで非合理的といえる行為を強制されるプチ軍隊みたいなバカの集団。体育会の幹部は何かにつけて、偉そうに「体育会の自覚」という思考停止の極みみたいなフレーズを連呼してふんぞり返ってやがる。

 

 そんな連中を見ていて「こりゃ合気道部が体育会系サークルのカウンターカルチャーにならなきゃいけないな。意識改革が必要だな」と常日頃思っていた僕は3年で合気道部の主将になったと同時に今後の合気道部だけでなく「体育会系=バカ」という社会的イメージを払しょくするため目指すべき方向性を示した「体育会系文化会」という目標と「トモミズム」というキャッチコピーを作ったのです。この、トモミズムの語源になっている「トモミ」とは「華原朋美」のことです。この当時リリースされていた曲、

 

たのしくたのしくやさしくね」 

 

 この曲名のような活動を合気道部では目指そうという意識、想いを具現化させたいという僕の判断から「たのしくたのしくやさしくね華原朋美主義=トモミズム」というコピーを作ったのでした。

 

 当時の合気道部は1年~4年を含めても、せいぜい10人。そのために上下関係もあったけど、どちらかというと僕が入部した時から大学の運動部というより中小企業をみんなで切り盛りする親方と社員のような空気でとても仲がよかったので、どうせだったら先輩と後輩の関係も乗り越えちまおうぜ!という想いを込めて作ったコピーでした。そして僕が後輩に求めた鉄則はこの4つ。

 

体育会系なバカにならないための鉄則

①先輩の意見が正しいと思うな!

→年上だろうが年下だろうが誰もが物事を考え、時に誤る。物事の判断に年齢差を反映させるのは、正確な認識を狂わせるだけである。

 

②稽古に上下なんてない!

→先輩だってミスして技が効かないことだってある。そんな時には先輩後輩関係なく、技について技の有効性や本人の欠点、長所について指摘し合う。稽古で重要なのはメンツでなく技の向上。

③遊べ!ふざけろ!

→体育会系の伝統=思考停止なバカの戯言である。組織に染まるな!アルバイトや他のサークル活動、ゼミなどを通じて広い視野を育てろ!


④大学の4年時の残単はひとケタを目指せ

→学生の本文は学業。体育会活動にかまけて単位の取得を疎かにする奴はクズ。ちなみに僕はというと大学4年時の残り単位8。

 


 こんなことを表立って主張したり、他サークルを批判していたからまぁ他部の主将や体育会本部の役員たちに変な目で見られていましたね。その中でも最も重要視したのは①。先輩や周囲の言うことを「絶対」と教える体質に染まった部員のはほんとうにかわいそうなので。

 

 だから僕が率先して「体育会の常識」という思考停止をどう壊してやろうか?といつも考えていました。「腕立て100回、腹筋100回、背筋100回を各自、毎日イメトレで実践!」と後輩たちに課して全員から「バカ」という罵声を浴びたり。部室にプレステやセガサターンを持ち込み、100人組手と称してゲームの「鉄拳」や「バーチャファイター」で100回対戦やったり。稽古は稽古でまじめにやりながらも、おふざけを前面に押し出した部活。後輩からの愛ある「バカ」という罵声も心地いいもんでした。

 

 このおふざけの極めつけは体育会の会長ほか各部主将たちが揃って発言をする体育会総会。皆でまた「体育会の自覚」を連呼するため、頭にきた僕は「体育会の自覚ってやつより、僕や皆さんは親御さんからのお金で学生生活を送っている『脛かじり』という立場であり、そのうえで体育会ごっこで遊んでいることをもっと自覚するべきだろう」っていってやったら会長が怒りで震えてやんの。

 

体育会系=バカにならないために批判精神を育てろ!

 今はすっかり会社員になった僕も、まだその精神を捨てていません。今も「問題児」扱いされながらもどうにか社会人やっています。だけど。今回の日大の件や昨今の日本の抱えている諸問題を振り返って考えるとやはり、こういう批判精神っていうか現在に対して常に疑問を抱き続ける「思考」って大事だなと思う。

 そんな僕の会社員生活。

 

 

arrow1953.hatenablog.com

 

 

 

 

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※体育会マインドって結局のところ、一人だけで立てない弱い人間、物事の変化に対応できない人材を輩出するだけだよな。以下リンクの記事はぜひ多くの人が読むべき。

www.businessinsider.jp

news.livedoor.com


 

 

自衛隊の募集も地域振興もキモいオタクの萌えに頼るな!

こんにちは

 本日のブログはこの記事から。

news.livedoor.com

 

 

 

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 自衛隊・滋賀地方協力本部自衛隊募集ポスターに「ストライクウィッチーズ」というアニメのキャラが使われており、ヒロインキャラの下着が見えているような絵柄からポスターが「セクハラ」にあたる。という声が上がっているそうな。

 

 上記リンク記事によるとキャラの服装は下着でなくてズボンである。として今後も掲載を継続する。との話だったが、結局のところ批判が収まらずに撤去。この話題を受けてロリキャラ大好きオタクや性表現へのゾーニングなどにはうるさいくせに他の表現については呆れるほど無頓着な表現の自由戦士どもは「表現の自由がどうのこうの」と、騒いでいましたなそういや。

 

表現の自由?ロリキャラで何を表現?

 そういう連中には常に、僕はこういってやります。表現の自由?目が大きく身体のラインを強調したり、肌の露出が多い服を着て独特の口ぐせや口調で会話をするキャラを使って自衛隊の何を表現したいんだ?答えられるなら答えてみろ」と。

 

 このアニメを使った募集ポスターから見えてくるのは自衛隊の「可愛い女の子アニメキャラを自衛隊のポスターに使えばイメージアップだ!!」という極めて安直な思考。そして公的機関にアニメキャラが使われたことで「自分たちの趣味が公に肯定されているんだ!」とかいう勘違いをしているバカなオタクたち。というところでしょうか。

 

 どちらにしても不幸なのは世間の常識からいえば「ロリキャラ=キモオタ」というのが一般的であるという現実に気づいていないことでしょう。キャラの履いているのがズボンか下着か云々なんていう議論なんてどうでもいい。アニメに興味ない人がこのポスターを見たら「生足のロリキャラ?こんなの好きなの?来るな!キモイ!」っていうだけ。オタクの人は、そこを認識しておくべきでしょう。あなたたちの好きなモノ=皆の好きなものではありません。

 

曖昧なアニメとポルノの境界

 アニメやサブカルで描かれる女性はポルノなのか?そうでないのか?という議論についていうとアニメ制作の現場で働き、そこでDVDを売ったり視聴率を上げるため女の子のセミヌードを登場させたりするのを直接、目の当たりにしてきた経験から言わせてもらえば常にグレーゾーンだというのが僕の意見。商業目的で大きなお友だちの性的興奮を煽るような表現を多用してきたのが90年代後半~現在のアニメというのもまた事実です。むろんアニメ作品全部ではありませんが。

 

 この「アニメ=児童ポルノ」っていうくくりについて「そういわれたら否定できないところもあるよな」というのが僕のスタンスではあるけれど、それをプライベートな趣味で楽しむ分には問題は全くありません。それらにポルノ的要素があることを自覚して、きっちりとゾーニングを行いパブリックとプライベートで折り合いをつけられるなら、文句をいう筋合いは誰にもありません。むしろ僕はアニメをポルノ扱いしておきながらそれらの持っている「記号的な分かりやすさ」「かわいさ」を利用して政治・経済の分野でポピュリズムを得ようとする人たちの二枚舌こそ批判されるべきだろう。と思います。

 

サブカルの「萌え」にすり寄る行政、国防 

 被害妄想のひどいオタクはすぐに「オタク差別」なんて簡単にいうけれど、80年代~90年代なんてオタクは周囲からしたら「侮蔑と嘲笑のターゲット」でした。僕自身も、中学生だった頃に「鎧伝サムライトルーパー」の女性キャラ「ナスティ柳生」にハマりこっそりアニメイトで水着のイラストポスターを買ったことがありました。もうその時抱いていた後ろめたさみたいな感情ったらありません。コレを見られたら俺の学生生活めちゃくちゃだなぁ、確かにアニメに興味ない人がこんなのを見たら不気味だろうな。とかウダウダ考えているうちに自分のプライベートと外的空間のパブリックとの折り合いのつけ方を身に着けた。僕らはそうやって社会から見た自分たちのキモさを認め、それでも自らの趣味を肯定しながら公私を切り分けたうえで、オタクであり続ける覚悟を持ったのです。

 

 で、それはかつてのオタクたちが現実にコミットするための「作法」だったんですよ。なに?オタク差別?君らは僕らの時代と比べたらすっげーぬるま湯に浸かっていると思うぜ。自衛隊や行政が積極的にオタク的表現を使ってくれてよかったじゃないか。ある意味社会から公認を受けたわけだ。すげー恵まれているな君ら。それでオタク差別だ?フェミニズムに否定された?そんな程度で騒ぐな!

甘ったれるなバカと怒鳴ってやりたくなります。自分たちの趣味を周囲に認めてもらいたくてギャーギャーわめいている現在のオタクは正直いって見苦しい。

 

 僕らの90年代後半あたりから「萌え」という言葉が流通し始めて以来、日本の政治・経済・文化がその「萌えキャラ、ロリキャラ」のあり方を変化させていき、現在に至る。公的なものがポピュリズムを得るために萌えなどのサブカルに媚びてきたりすり寄ったりする現象が増えています。以前はそれらを犯罪の温床とでもいいたげに扱ったり、時にはそれらを「非実在青少年」表現とかいう名称で呼んで、規制しようとしたくせに。

 

 それがいつのまにか掌を返すように非実在青少年を使い自衛隊員を募集したり、地域の振興に使ったり。そういった風潮に僕はウンザリしています。そういや数年前には海女さんの萌えキャラが一部で賛否両論にもなりました。

 

ama-megu.com

 

 僕はあまり感心しませんけどまぁ、最近アニメの舞台となった自治体に多くのファンがお客として訪れるっていう現象が増えているのを考えたらこういったものに頼りたくなる気持ちも分からなくはありません。

 

 さっきも書いた通り、現在のアニメ表現はポルノではないけれどポルノ的要素を含む表現であることは否定できないというのが僕の考えです。それを「個人の趣味」レベルで消費することは批判されるのに行政みたいな「パブリック」が市民権を得るため広報で利用されているっていうことについてオタクはもう少し真面目に考えるべきです。

 
 僕自身のいいたいことは「女の子のセミヌード表現や、萌え要素の強いキャラクターが全盛となっている現在のアニメ環境を『セクハラ』と思う人はいるだろうね。ただ、そのアニメ表現を犯罪の温床みたいに扱いながら町おこしや自衛隊の勧誘に使っているこの国の空気って何?」ということです。町おこしや自衛隊員勧誘に「萌え」を利用している一方で行政が「非実在青少年」表現を巡って条例を改正しようとしたりするこの二枚舌な現状について、アニメファンは本来「お前らどっちなんだ!」と怒るべきなのです。

 

 最近の萌えだけでなく、このアニメや漫画の持つ性的イメージと規制との戦いは昭和から続いており、行政はつねに表現の「敵」という立場にありました。

 

有害コミック騒動 - Wikipedia

 

 その行政がポピュリズムを得るため、サブカルに擦り寄う構図が僕からみたら酷く気持ち悪い。ポスターに使っている萌え絵に性描写があるのかどうかっていう話ではなく。例えば美濃加茂市で話題になったポスター。

 

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 これをポルノとは言わないけど女性の体型を強調した構図は性的なものをアピールする狙いがあるのは明白。僕だってこのキャラの大きな胸に目がつられました。行政は今までずっとこういう表現を猥褻として否定をしてきた筈。それなのになんでそのサブカルの持つ性的イメージに今、頼りたがるのかを考えると、ある結論に至ります。

 

オタクは行政に利用されるな 

 もし、このムーブメントを多くのアニメファンが「自分達の趣味が社会的に認められた!」と喜んでいたとしたら、それは大きな思い違い。行政は日本のサブカルや「萌え」について「日本の文化」と認めたり理解したんじゃなく、「萌え」の分かりやすい可愛さに目をつけて利用しているだけです。 

 

 だから表現の規制とパブリックの広報という矛盾を、臆面もなくできるのです。利用をしているだけだからこそ、行政がオタク / サブカル表現の賞味期限が切れてもはや価値なしと判断したら、あいつらはあっさりまた掌返しで表現規制に向かいます。

 

 アニメ / サブカル好きなのだったらこの現状や問題について危機意識と批判精神を持つべき。そして、アニメファンにはアニメを二次元ポルノといわれて否定するのではなく「現在のアニメとポルノの境界線は確かに曖昧だけど俺はそれらが好きだ!個人的な趣味として周囲に迷惑をかけないので誰にも文句言わせない!だけど俺らよりもそのポルノ要素を出目とする『萌え』表現に擦り寄るこの国のほうがよっぽど異常だろボケ」と啖呵を切るぐらいの強さを持って貰いたい。

 

追記:アニメのコラボで隊員募集。

 

www.hai-furi.com

 水没によって国土のほとんどが水没した日本が舞台であり、その中で海上を守る女性防衛部隊「ブルーマーメイド」を目指す専門養成学校「横須賀海洋女子学生」の物語だそうで。また、このアニメには海上保安庁海上自衛隊も積極的に関わっていることもありこんなポスターも。

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www.hai-furi.com

 

 

※今回は表現の自由についてこだわりのある人に向けて書いてみました。タイトルがキツイ?大丈夫!表現の自由だもん。

 

刑務所ご飯を食べられる刑務所体験ツアーに行ってきた感想

こんにちは。

 いきなりですけど皆さん、こんなお誘いを受けたらどうしますか?

 

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「刑務所ご飯、食べてみませんか?」

 刑務所のご飯=俗にいう「くさい飯」っていうやつです。このくさい飯という表現のルーツは「ご飯が麦飯だったため、独特の匂いだったから」という話や「拘置所の部屋はトイレを直接備え付けている構成になっているため、そのトイレの匂いのことをいっている」など、諸説あるとのこと。ただ、このメニューは人の道を踏み外さない限り、決して食べることのできない非常にレアなものであることは間違いありません。そこで今回はこのレアメニューを食べるため、先日、僕の地元昭島市で行われた「刑務所体験ツアー」なるイベントに妻と娘とのいつものお決まりメンバーで遊びに行きました。

 

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 2年前、昭島は「国際法務総合センター」という施設を開所。コレは何かっていうと八王子の医療刑務所少年鑑別所、都の青少年更生センター、少年院などを一本化して建設された複合施設です。この施設建設を巡っては周囲の住民から相当な反対もあったそうな。今回の刑務所ご飯の実食体験はその複合施設で受刑者の作った家具や食材などを売る矯正展で行われたものです。

 

 

刑務所ご飯(くさい飯?)を実食!

 さて皆さん、お待ちかね。このメニューこそ「刑務所めし」!

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 メニューは鶏肉のきのこあんかけ、煮物、青菜とツナのマヨネーズ和えに麦と白米のブレンド飯です。当日はこのメニューの他、刑務官が食堂で食べているカレーとラーメンもありました。だけどやっぱり来場者みんなのお目当てメニューは「刑務所のご飯」限定200食に長蛇の列ができていたほどです。

 

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 味はというと率直に言って「美味しい」。受刑者の人の健康を考え作られていることもあり栄養バランスは抜群。味は薄味になっており、これまた体にやさしい食事といえます。これのほかにどんなメニューがあるのか、もっと食べてみたいという思いもあるけれどそのために犯罪に手を出して警察に捕まるというのもありえない選択なので諦めざるを得ません。

刑務所ご飯(くさい飯)を食べたら刑務所見学ツアー!

 くさくなくておいしいけど「くさい飯」を食べた後は実際の護送バス、人気フォークデュオのゆず風にいうと「シャバとしばらくサヨナラバス」に乗って刑務所見学ツアーへ出発!

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 注意書きにある通り、バスや施設の撮影はダメ!荒くれ者たちが鉄格子を掴んで看守や僕らに凄んだり怒鳴りつけたりするなんてこともまったくなく、案内役を務める刑務官さんの後について施設を回る見学会でした。まぁそりゃそうか。ただ、見学したのは矯正医療センター、つまり医療刑務所のため内部はまるで病院そのもの。普通の病院と違い、受刑者たちのトラブルを避けるため相部屋ではなくみんな個室だそうな。

 

刑務所体験ツアーのまとめお買い得!生活用品や食材

 その他の見どころでは生活用品や食材が安く買える物販コーナー。そこでは受刑者の作った革靴や家具、石鹸やパンなどが驚きの価格で購入できました。僕らのお目当て商品は洗濯用せっけん「ブルースティック」。

 

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 黒く汚れたシャツの襟もとをこのせっけんでこすって洗ったら、驚きの洗浄力!!
口コミでその評判を知っていたので大量に買ってきました。Amazonなどではだいたい一本あたり200円前後ですがこの日は三本300円!興味ある人がいたらこちらもどうぞ。

www.e-capic.com

 このCAPICというのは刑務所作業製品の通販専門サイト。売り上げの一部は更生して社会復帰を目指す犯罪者の支援施設援助に使われるそうな。

 

 犯罪や犯罪者を肯定する気はありませんけれど、自らの過ちに気づいた後に本気で社会へ復帰を目指す人たちだって少なくありません。僕自身、このイベントに思うこともそれなりにありました。刑務所や刑務所作業製品に触れることで「自分の知らない世界をひとつ知ったり考えたりする」という意味で貴重な経験を味わえた日でした。機会があったら皆さんもぜひどうぞ!こんなふうに結構、行われているんですよ。

dailyportalz.jp

 

prisonfile.info

 刑務所体験ツアーではなく、リアルな刑務所体験記。興味深いけど重いわ。

 


 

 

 

僕の風俗初体験について語る

こんにちは。

 本日のテーマはいきなりのド直球「僕の初めて風俗体験」についてです。

 

 

男同士でソープ(風俗)に行きな!(北方謙三

 僕みたく結婚しちゃうと別に女性からモテてもモテなくてもどうでもいい。というのが本音ですが「恋=愛=性欲」みたいな、爆風スランプの名曲「友情≧愛」を連想させる、青春の痛みに溢れる方程式が頭にある時期には女性にモテないということに惨めな思いをさせられる人たちも多くいることでしょう。そんな時の、心の空白をどうやって塞ぐべきか?小説家の北方謙三先生が男性週刊誌「Hot-Dog PRESS(ホットドッグプレス)」で連載をしていた女人禁制のお悩み相談室「試みの地平線」風に言うと「男同士でソープに行きな!」といったところかと思ったりもしています。この「試みの地平線」っていうのは青少年の(どうでもいい)悩みについて北方センセが男気溢れる回答で解決を図る、単純明快な相談コラム。女人禁制と謳うだけあり、清々しい程の男尊女卑なお答えに貴方も膝を打つことでしょう。こりゃダメだなって。

 

ホットドッグ・プレス - Wikipedia

 

 本日のテーマは彼女がいないどころか振り向いてさえも貰えず、常に鬱屈した性欲を風俗で発散させたいけど、お金がないという貧乏学生のための話題。この記事もブログ初期に書いたエピソードのリライトになります。知っている人がいたらごめんなさい。

 

いざ!ソープランドに突入!!

さて本題。

 僕もまた学生時代から36歳になるまで彼女がいない孤独な青年でした。女性の友達はいたけど、恋愛の対象にはみられないっていうありがちなポジションですよ。その頃の僕は彼女もおらず寂しくもあったけど、大学の体育会合気道部の活動ほかゼミの映画づくり、有志を集めての映像作りなど、やることも多くあったのでそれなりのリア充な生活を送っておりました。彼女のいなかったとある同級生には夏休み前半をぜんぶアルバイトで使い、後半で貯めたお金を風俗につぎ込んだ奴もいて、そいつのお誘いを受けたことはあったけど性病が怖かったのと、人間の愛情や感情がからむ行為をお金で清算っていうのがイヤだという想いもあったので、行ったことはありませんでした。今思うと
女性軽視な考えだけど「風俗に行きたがらない」ことで周囲からバカにされたことも少なからずあります。

 

 そんなカマトトぶっている僕ですけど必要に迫られて一度だけソープに行ったことはあります。どんな必要だよ?っていうと「映画制作のため」

 

金のない学生が半額で行けた名案

 物語の演出でソープランドの店内イメージカット映像が必要となり、誰かが店内の風景を撮ってくることになったのだけど貧乏学生な僕らはそういう店で遊ぶお金なんてありません。ロケ地の近くにあったソープランドのネオン看板にデカデカ光る「一時間1万円」の大きな文字。「せめて半額の5000円だったらな。1万円・・・」とみんなで頭を悩ませていた時、ふと、僕の頭に思いついたのです。

 

 「女の子のサービスを受けなけりゃ半額で入れるかな?」

 

  その案を披露したところ、撮影に来ていた仲間全員から「名案!」と思わぬ好反応。その瞬間、正直僕は「こいつらはバカじゃないか?」とマジで思いました。そんでもって実際にその案でいくという話になり、発案者の僕が直接お店のマネージャーと思しきおっさんに直談判。そのおっさんの風貌はヤクザっぽいっていうかヤクザそのものだったのでビビりながら「どうせダメだろうなぁ。すっげぇ怒られるだろうなぁ。怒られるだけだったらいいけどぶん殴られるだろうなぁ」とか思っていたら、そのおっさんは「俺はお前らみたいな目標を持って頑張っている奴らが大好きだ!応援してやる!」とこれまた好反応。その結果、僕は半額の5000円でお店に入れたのでした。

 

 ただ女の子はいないのでなにも楽しいことはありません。狭めの男湯みたいな風呂場を撮影後、余った時間はぬるめのお湯につかるだけ。浴槽の周りにあったぬるぬるするローションも塗ってみたけど、ただベタベタするだけだったのでボディソープで洗ってまたお湯につかって5000円を払って終わり。外で僕を待っていたメンバーから「どうだった?」と質問されたので、僕はこう答えました。

 

「高ぇ風呂だった」

 

 風俗に行きたくてもその勇気がない。そんな人に、このアイディアはオススメ。

  

 

困った女どものくれたバレンタインで困るチョコ

こんにちは。

 本日は皆さんお待ちかねのバレンタインデー。

 

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出典:フルタ製菓CM 

 

 話題に直接絡まないけど、フルタ製菓のチョコのCMに出ていたフルタマンっぽく、呟いてみましょう「やぁみんな、チョコ食べてる?」

 

 このバレンタインデーというのは「菓子メーカーやデパートの販売戦略、過剰な広告に先導されて思考を放り投げ、狂ったように踊り続ける大量消費主義の権化共の大騒ぎ」。いやいや女性が男性に愛を贈る日であります。ただ、この女性が男性に贈る日っていうのもかなり古い価値観っぽい。

 

ヴァレンティノの祝日であるバレンタインデーが、「女性から男性に愛を告白してもよい日」とされたのも、日本独自のものだそうだ。NHK英会話番組のむか~しのテキストには、米国ではむしろ男性から女性にプレゼントを贈る日と書いてあったと、例によってうろ覚えの記憶がある。ああ、google:海外のバレンタインデー で検索すればいいのか。 さらにそれが、「女性が義理チョコを配る日」ということになってしまった。もちろんサプライヤー主導のものであろうが、こんな誰も幸せにしなさそうな習慣が、なんで定着したのかこそが謎だと思う。 しかし近年さらにのさらに、それが「自分にご褒美をあげる日」に自然発生的に変化を遂げているのだとしたら、消費者の自分で考える力を舐めるなバーカバーカくらいの快哉を叫びたい気分である。

いまどきのバレンタインデーは「自分にご褒美をあげる日」になったのかな? - しいたげられたしいたけ

  消費者ナメてました。と素直に反省。

 

www.watto.nagoya

 

 

 

本命チョコなんて妻以外貰ったことない

 別に自慢でもなんでもありませんけれど、僕は生まれてこのかた、本命チョコなんて結婚前の妻以外から貰ったことありません。高校2年生まで女子たちに小学生のいじめみたく「AM菌」と呼ばれたり、大学で石を投げられたりなど女性からはマジで嫌われていたので「女子にモテる」なんていう思い出はありません。だけど女子から石を投げつけられて「側に来んな!」と言われたのは、正直ショックでしたけどね。ただそれも普通の人が味わえない貴重な体験だと思うと美味しくもある。とりあえずその石を投げてきた子に「お前は全共闘か!」とツッコんだ、もう20年前になります。

 

 

いらない!困った女からもらったバレンタインチョコ

 さて本題。人生において「モテ」とは遠く離れた世界で生きていた僕もバレンタインにチョコや贈り物を貰ったことはあります。どれも「愛情」でなく「義理」と「人情」でコーティングされた挨拶的な意味を持つ儀礼の贈り物」なのでそこから恋に発展する事もなく、それをもらってヘンなカン違いに走るほど僕も馬鹿ではありません。だけどあらためて振り返ると「もらっても困る。寧ろイヤだ」と思わされたチョコを貰ったことがあったので、今日のブログはそれらについて書いてみたく思います。

 

girl.sugoren.com

※結構いるのね、困るチョコを貰った男って。

 

①粉末チョコ

 会社で女性社員が男性社員全員に「義理チョコ」として板チョコを配ってくれた時のこと。その中で僕をひどく嫌っていた女性が僕に手渡してくれたのが銀紙の中でベッキベキのコナゴナに砕いてある板チョコでした。「コレってチョコじゃなくてココア?」って聞きたくなったんだけどそれをいったらめんどくさくなりそうなので僕は何も言わず受け取り、その粉末になったチョコをカップに入れて、ココアを作って飲みました。別に人の好き嫌いにケチをつけるつもりはないんだけど僕の何が気に入らなかったんだろう。ただそういうパフォーマンスを見せるってことは相当僕がキライだったんだろうな。

 

 

②チョコとそれを買った領収書

 コレは何かっていうと話は学生の頃にさかのぼります。話友達の女子から「AMちゃんにチョコあげるよ」と、チョコを手渡されたのです。その子は当時つきあっていた男はいないとのことでしたけどいかにも店頭で売っていたものを、買って手渡しました!という感じの、まったく気合いの入ってない義理チョコに勘違いする要素なんぞありません。僕も「お、ありがと」と普通に受け取ってめでたしめでたしって思っていたけれど、その子はチョコといっしょに「コレも」っていってチョコの領収書を僕に手渡したのでした。

 

 皆さんだったらコレを貰ってどうします?僕はとりあえず、その領収書に書かれていた金額を1000円で払いました。900円前後だったのでお釣りはもらってなかったと記憶しています。その後。その女子からもらったチョコの話を友人たちとしていたら「領収書?そんなの俺たちもらってねぇぞ」という、意外な反応。チョコと領収書を貰ったのは僕だけだったのです。その女子の行動は今でいうところのツンデレだったのか。それとも僕に向けての単なる冗談だったのか。今更どうだっていいけどさ。

 

blog.sapico.net

※こちらは旦那さんにバレンタインデーの贈り物のネタが尽きた!とお悩みのブログ。だったらチョコと一緒に領収書ってのはいかがですか?

 

 

※今さら「バレンタインデー」にときめく年でもないんだけど、10代でそのときめきを味わえなかったのは寂しくもある。 

 

今週のお題「わたしとバレンタインデー」