サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

オリンピックに興味ない自分にとっての名言「日本人はメダルきちがい」

こんにちは。

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 明日で平昌オリンピックも締めくくり。先日もブログで書きましたが夏 / 冬を問わずオリンピックにほぼ興味ない自分はyahooのサイトのトップで日本のメダルの数を知る程度だったりします。メダルの数とかも、種類も自分にとっては本当にどうでもいい。それは逆に言うと「オリンピックは参加選手のためのもの」っていう気持ちが僕の中に強くあり、そこに乗っかって「国の誇り」みたいな言説に繋げがちなこの国の空気が嫌いなためだったりします。そりゃ、自国の選手がオリンピックに参加してメダルを手にすりゃ嬉しいでしょうよ。だけどそれはせいぜい「おらが町の代表がでかい運動会でいい成績だった。努力が実ってよかったな」あたりで留めておくのが健全であり、どっかの国のバカなリーダーみたいに日の丸を振って金メダルを喜んでいる写真をツイートしたり、わざわざ金メダリストへの祝電を中継させたりする恥さらしな振る舞いは控えてもらいたい。どこの国だったかはわざわざ言いませんけど。国民の期待がエネルギーになるという選手は別として、そういうのがウザいと感じるアスリートは「国の期待」なんて背負ってもらいたくありません。世界で最高の舞台に立ち、鍛錬で積みあげてきた実力をフルで発揮して楽しんでほしい。なのでメダリストになった選手も、メダルに手が届かなかった選手も「おつかれさま」でいいと思っています。

 

www.j-cast.com

 

 さて本題。そんなオリンピックに興味のない自分が何故、オリンピック出場選手の名言についてブログを書くのかというと、単純にいわせてもらえばイヤミ。ただ、それだけではありません。この選手の言葉は非常に重い。今、どんなことでも「日本すごい」といった言説に繋がりやすい今だからこそ、この言葉はクローズアップする価値があります。

 

「日本人はメダルきちがい」

 

 強烈なセンテンス部分を抽出しているので、改めて発言を紹介。

「そんなにメダル、メダルというなら自分で泳げばいいじゃないですか!日本人は、メダルキチガイですよ!」

 

 この発言は僕と同い年の女性スイマー「千葉すず」さんの放った名言です。

 

千葉すず - Wikipedia

 

www.excite.co.jp

 

 子どもの頃から水泳を始め、10代で世界水泳選手権(400m自由形)と、パンパシフィック水泳選手権(200m自由形・400m自由形)では、2大会3つの銅メダル獲得。世間とメディアはこの少女を天才と呼び、アイドル扱いして生活を追い回し続けました。何度も書くけれどスポーツに興味を持たない僕でさえ、その名前を知っているくらいだからその注目度は相当だったんだろうと思います。そんな周囲のプレッシャーもあったせいか92年のバルセロナオリンピックの水泳自由形200mではメダル圏外。メディアは千葉すずを使い捨てるように、水泳平泳ぎ200mで14歳ながら金メダルを手にした岩崎恭子を追うようになります。メダルの獲得まではまったくノーマークだったくせに。

岩崎恭子 - Wikipedia


 メディアや国民の手のひら返しにも負けずに、千葉は96年のアトランタオリンピックにも出場。競泳女子チームのキャプテンも務めました。千葉は自分の苦い経験から「オリンピックを楽しもう」という雰囲気を作り、過度なプレッシャーから自分だけでなく後輩選手たちも守ろうとしていたそうな。だけどアトランタでも千葉はメダル圏外。それだけでなく女子チームそのものが成績が低迷したために、千葉はその責任を押し付けられることに。そんでもって競技終了後、衛星中継でのインタビューで千葉は「そんなにメダル、メダルというなら、自分で泳げばいい!日本人はメダルキチガイですよ!」と発言。この放送禁止用語を交えた発言は世間的にバッシングされただけでなく、その発言の過激さのため映像メディアは千葉発言をなかったことにしています。そして今もその「メダルキチガイ」はこの国にまだ多くいます。

 

togetter.com

 

 皆さんも、あんまり他人の物語にのめりこみ「怪物」にならないようお気を付け下さい。世間一般の人たちは、以下のようなアスリート達による教訓みたいな名言がお好きでしょうけど今回ブログで紹介させてもらった千葉すずの発言に、僕らが考えなくてはいけないことが詰まっている。

 

matome.naver.jp

 

matome.naver.jp

 

もうオリンピックのメダルの「色」や「数」で消耗するの、やめたら?

 

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※メダルの獲得数に応じて、国の最低賃金が上がるなら僕もキチガイになろうかな。

東京都の「結婚応援動画」にすっげーイラついた

こんにちは。

 

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 平昌オリンピックも気づいたらもう、後半。競技としてまともに見たのはチェーン店のうどん屋で家族と遅めの昼食を食べていた時、テレビに映っていた羽生結弦のフィギュア演技程度のため、いまひとつ話題に疎い今日この頃です。まぁオリンピックについてはまたあらためてブログに書いてみようとも思っていますけど、本日のテーマは都が2020年のオリンピックに向けて作成したという「結婚の応援動画」。

 

 

www.metro.tokyo.jp

 

news.careerconnection.jp

 

 コレは結婚を希望する人たちが東京オリンピックパラリンピック開催の2020年を具体的目標に、結婚に一歩踏み出せるよう後押しするための動画だそうな。

 

行政の余計なお世話な動画の感想

www.youtube.com

 物語は現代の若者二人がオリンピックの五輪を象っているゲートをくぐると1964年にタイムスリップ。そこにいたのは青年の祖父母で、祖父が祖母に指輪をはめながら「一緒にオリンピックとパラリンピックをみませんか?」とプロポーズ。2人そろってオリンピックを観戦している若い祖父母。その後、青年の親父が生まれたのを見届けて現代に戻ってきた二人は結婚を決めた友人らの結婚後の生活を見てお互いに向き合い「僕たちも、私たちも…」といって、手を握り合う。

 

abematimes.com

 

 実際にこの動画を見た若い女性も「余計なお世話」「結婚を焦っている人が見たら、ウザい」などの感想を寄せています。結婚している自分からしても同じ感想を持ったんだから未婚の人だったら僕より強くそう思ったんじゃないだろうか。

「結婚、おおいに結構。だけどいい年こいた大人に「結婚しろよ!」なんて啓発するムービーに税金使うなよ!と文句の一つもいってやりたくなります。小池都知事いわく「結婚するかしないかは個人の自由であるし、自分の人生観に基づいて決めること」としつつ、「でも9割の方が望んでいてもなかなか一歩を踏み出すことができない。結婚を望む方々の明日への一歩を応援したい」とのことだけど、周囲の友人や身近な人とかの助言を受けてだったらまだしも「行政に背中押されて、結婚しました!」なんていう奴がいたら僕は「お前らどんだけ行政のイヌなんだよ!」って笑ってやります。結婚っていうのは小室みつ子風に言うと「一人では解くことのできない愛のパズルを互いの胸に抱き合う」ような複雑で不可解なものであり、それゆえ飛鳥涼みたく「迷うことなくSay Yes!」などとは簡単にいえない深淵なものなのだから。

 

 っていうか、世間の女性たちはこの動画について怒るべきだろうと思います。この動画に描かれているのは青年側の家族ヒストリーだけであり、女性側のルーツとなる家族の歴史については何も描かれていない。結局のところ、この動画にも自民党的な男性優位の「こうあるべき家族像」といったものが反映されているのを感じるのです。フェミニズムを気取る気はありませんが、物事について偉そうに権力や行政が「こうあるべき」と押し付けてくる言葉に対しての批評精神を手放したくはない。っていうより本音は、こんなくだらない動画を作ったって結婚率が上がるわけないだろ!俺らの払った税金をドブに捨てるなバカ野郎!って文句いいたいだけ。

 

追記:ピント外れな各自治体の結婚支援

東京だけでなく日本全国の各自治体も「結婚応援」「結婚支援」に対して積極的な姿勢を見せているけど、そこでやるべきなのは「就労」「賃金上昇」など生活インフラ拡充なのよ。みんな、金ないので結婚できないっていう人が多いんだから。行政主体の出会いの場創出なんてズレてる。以下、各都道府県の「結婚支援サービス紹介サイト」。どこも婚活パーティーと出会い相談だけ。分かってないんだな。

 

conshare.net

 


 

 

※この動画を見て「結婚しよう!」とかいってくる男だけはやめておけ。そんな主体性のない野郎と結婚したところで苦労させられることになるのは目に見えているので。

田原俊彦は「アイドル=バカ」を決定づけた偉大な男である

こんにちは。本日のテーマは「田原俊彦」。アイドルの中でもその「人気ぶり」だけでなく「バカさ」でも伝説的な存在です。

 

 

田原俊彦(トシちゃん) はアイドル=バカの具現者

70~80年代を代表するアイドル「田原俊彦」の自伝本。

 

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「とびッきり危険(デンジャー)」_(集英社

 

 

www.toshihikotahara.com

 

田原俊彦 - Wikipedia

 

 内容に触れる前に、トシちゃんの透けパンから見える半ケツレアショットをどうぞ。

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出典:「とびッきり危険(デンジャー)」_(集英社田原俊彦

 

 

 この本、1986年出版なんだけどよくジャニーズはこの写真の掲載を許したよな。本を簡単にまとめると、少年の頃に貧乏だった田原少年の「アイドル成り上がり物語」。トシちゃん自身の写真を交えて語られる自伝です。本からはトシちゃんがトップアイドルになるまでにどれだけ苦労、努力してきたか伝わるだけでなく人柄もイヤミではないので苦痛ではないけど、同時にトシちゃんのバカさも伝わってくるのがとっても味わい深い。自身の成功体験を軸にやたら「男らしさ」を語るものの、どの「男らしさ自慢」もピントずれまくり。例えば中学生時代。ヤンキーの先輩から「畑の梨を盗んで来い!」と泥棒を強要されたトシちゃん。逆らうと先輩に何されるか分からないと悩みながらもここでトシちゃんは男らしさを発揮!

 

「ボクも田原家の長男としてそのくらいのこと(泥棒)できなくてどうする!っていう頭もあったので、やったね。梨ドロ!」

出典:「とびッきり危険(デンジャー)」_(集英社) 田原俊彦

 

偉そうなこと言う割に未来を打算で決める男

 偉そうなこと言うクセに実際は単なるパシり。さらに勘違いした男らしさに拍車をかけるように、トシちゃんは苦手な勉強でも根性を発揮したぜ!と自慢。学校の成績のひどさから進路担当の教諭に「お前は公立ムリだから私立に行きなさい」と私立進学を進められて怒り「冗談じゃない!バカにするなよ!そこまでいうなら、県立高校に進学してみせるぜ」と反抗心を糧に猛勉強。甲府(トシちゃんの地元)、山梨県でトップの公立進学校に受かったりすればドラマだけど勉強ダメなトシちゃんは、普通高校は諦めて偏差値の低い工業高校に絞って勉強して合格俺もやる時ゃやるぜ!と声も高らかに自画自賛します。いや別に工業高校をバカにするつもりはありません。だけど進路担当の教諭に「ふざけるな!」と啖呵きったなら地元で偏差値トップクラスの学校に入るぐらいの根性は見せてもらいたい。根性自慢の割には自分の学力に対する現状認識に抗うことなく、ただ、打算で進路を決めただけなありがちケースから根性をどうのこうのと語るのでなんだかなと思わされるエピソードです。勉強が苦手だけれど根性を発揮したぜ!と吠えるならせめて偏差値60前後の公立学校には進学してほしい。

 

田原俊彦。結局は長いものに巻かれるのが好きな男 

 こんなふうに長々続く無意味な前向き根性物語。根性サクセスストーリーと思わせておいて単なる過去の愚痴なんじゃねーの?と読者を惑わせる田原イズム。それは80年代の現役アイドルだった頃の思い出エピソードにも発揮されます。

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出典:「とびッきり危険(デンジャー)」_(集英社田原俊彦

 

 海からカッコよくダイビングを決めるトシちゃん。これはアイドル雑誌「明星」の企画で撮影されたものだそうな。またここでゲンナリな田原イズム。「明星の撮影って、いろいろやらされる。ロケで5メートルの断崖から飛び込め!っていわれてビビった。ふざけるなよ!冗談じゃないよ!」と怒りを露にするトシちゃん。アイドルだって人の子。その怒りについてはまったくもってごもっとも。

 

「でも、やったね。僕は男だからね!

 出典:「とびッきり危険(デンジャー)」_(集英社田原俊彦

 

 

長いものに巻かれまくりじゃねーかバカ野郎!

 

 この辺でページを捲る手を止めました。小学生でタバコを吸ったり畑から梨やブドウなどを盗んだりした過去を振り返っては、スタードッキリマル秘報告みたいに「大成功!」と誇らしげに本で語るトシちゃん。万引きで芸能界を干されたあびる優や未成年時代の喫煙から迷走中の加護亜衣の胸中いかばかりか?昭和って大らかだなぁとつくづく思う。ただ、この本。女性問題についてはヤンチャなエピソードはほとんど書かれていません。女性の好みについての考え方はうるせーけど。たぶん、大らかな時代のアイドルだったトシちゃんは「抱きしめてTONIGHT」といわんばかりに言い寄ってくる女性ファンにも手を出しまくっていたんじゃなかろうか。想像だけども。

 

 結局のところトップアイドル「田原俊彦」の語る男らしさっていうのは「周囲には反抗しているように見せているけども、実際は長いものに巻かれながらも『俺はやってやったぜ!』とイキがってみせるメソッドということなのでしょう。

 

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※世間には数多くのブログがあります。

 

生活に根差したおトク情報を体験と検証を交えて伝えるブログ。

(今週更新された記事のために行われていた検証の細かさに敗北感を抱きました)

www.yukicoco.net

  

40過ぎの同年代おっさんの語る漫画・ゲームの魅力ブログ

www.40-game-life.com

 

アニメオタクなママさんのにぎやか子育てブログ

www.amiclo3sisters.com

 

漫画(少年ジャンプ)に精通したブロガーさんの情報ブログ

usedemikuray.hatenablog.com

 

ネガティブロガーさんのポジティブログ

www.iwako-light.com

 

国際結婚異文化ブログ

www.yanmei.club

 

 他にも更新されたら必ず読んでいる購読ブログの数々に目を通しながら、僕のブログのウリについて考えていたことを書こうと思っていたのにこんな記事になっちゃった。まぁ、そんないい加減さこそ「AMイズム」なんだろうな。

 

 

80年代の一杯のかけそばブームと、ソフトバンクの牛丼一杯無料

こんにちは。

 

 先日から「お金」についてブログを幾つか書いています。本日はこのブログから。

 

 

 

www.ktm-nikki.com

 趣味にお金を使っている人が大好き!というブロガーさんが「女性の浪費」をテーマに書いたエッセイを漫画した「浪費図鑑」なる本を紹介していました。

 

下記は言及したブログ引用

 

今回の登場人物は以下の女性。

●あんスタで浪費する女
●同人誌で浪費する女
若手俳優で浪費する女
●地下声優で浪費する女
●EXOで浪費する女
●ロザンで浪費する女
乃木坂46で浪費する女
宝塚歌劇団で浪費する女
TDRで浪費する女
V系バンドで浪費する女
●ホストで浪費する女
●触ってほしい一心で浪費する女

浪費する女子のエッセイが最高に面白い! - ことみのにっき

 それぞれのテーマで大金を使いまくっているという女性たちのエッセイ。こういった景気よく小気味のいい話題を最近はあまり目にしていなかったので、この本買おうかと思っています。

 

「ほしいものが、ほしいわ。」 

 さてさて本題。アベノミクスの効果とやらで世間は株価が上がり、好景気だ!って政府のお偉いさんたちはいうけれど、国内の消費は低迷気味。今と同じく株価や土地の上昇が発生していたバブルの頃と比べると、現在の周囲の空気には「ケチっぽさ」みたいなものが漂っているように思えます。バブルの頃は子どもだったので直接的な恩恵は僕も受けていなかったけれど、大人達の派手でアホでのん気なバカ騒ぎな空気はメディアを通じ目にしていました。だけどこの好景気だとされている現在、そんな空気をどこにいてもまったく感じることができまないのはどうしてだ?

 

 

news.careerconnection.jp

 

 コレどんな話題かっていうと、携帯キャリアのソフトバンクがユーザー向けに毎週金曜の10時~22時に来店の際、牛丼1杯が無料となるサービスを行ったんだけど、その牛丼のサービスのために店がどこも混雑。北海道では警察による交通整理も行われたそうな。サービス初日だった2月2日は首都圏で積雪という予報もあった寒い日。そんな日に無料だからといって長蛇の列を作ってまで、並盛の牛丼を本当に食べたかったのか?普通に考えて異常と言わざるを得ませんよ。だって雪が降る寒い日に並んだら風邪をひくこともありえるだけでなく、その無料牛丼1杯にありつく時間もどれだけかかるのかを考えたらむしろ「損」の割合のほうがどう考えたって高い。冷静に考えていくとみんなたぶんそこまで牛丼を食べたいわけでもない。ただ「無料」っていうワードによって時間と環境、お金を含めたコスト意識を狂わされたんだろうなと思うのです。

 

 そこで僕はこの言葉をつぶやきたくなりました。

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 ほしいものが、ほしいわ。

  

 これはコピーライターの糸井重里さんが、バブルで日本が沸いていた80年代に考案した西武百貨店」の広告です。誰もが自分の欲求を叶えるために働き、お金を手に自分の「欲しいもの」を求めていた時代。だけどあなたが買った「モノ」って本当にあなたの「欲しい」モノだったのか?「企業の戦略」に煽られて制御できなくなった自分の欲望に狂い「さほど欲しくもないんだけど欲しいものだと思わされて手にした」モノじゃないのか?このコピーは消費者の「欲しいモノ」をお金によって得たいとする貪欲さと、あなたのその「欲しいモノ」は心から欲している、本物の「欲しい」なのか?といった問題提起を投げつける二面性を持っている。つまり

 

「今、目の前にあるほしい(と思っている)ものが、ほしいわ。

「心の底から、ほしい(と思える)ものが、ほしいわ。

 

っていうダブルミーニングになっています。

 

タダの牛丼が、ほしいわ。 

 ある程度お金と余裕があり、多くの人がたとえかりそめでも欲しいものを見つけて、手にしていた80年代。対照的に好景気ながらもお金や生活に余裕を感じる人があまり多くおらず、目の前の「無料」をこぞって求めた人々が群がる現在。先ほどの本に紹介した女性の浪費が心からの「欲しい」かはわかりません。単なるムダ使いだと笑う人もいるでしょう。だけど無料という言葉に狂わされて生じた欲求より、そっちのほうが人間の欲求の在り方としてよほどまっとうだよと僕は思うのです。

 

※2/9にも、吉野家ソフトバンクは牛丼の並盛1杯無料サービスを実施。またも渋滞が幾つかの地域で発生したとか。この国の人は何も学習しないバカばっかり。

 


 

 

  「無料」っていうワードに欲望をあおられて時間と金、労力のコストを狂わされて心から食いたいと思っていないだろう牛丼を食べるため並んでいる連中を「パブロフの犬」みたいなもんだと僕は考えていますが、「並盛牛丼1杯無料」というフレーズの中にある「1杯」という単語からこの作品を思い出しました。

 

 

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   ー杯のかけそば

 

一杯のかけそばブームと貧困 

 80年代後半にベストセラーとなった短編小説で映画になっただけでなく、89年の衆議院予算委員会リクルート問題を当時の竹下登首相に追及する際、野党の議員がこの物語を引用したりもしたことで、大きな話題になった作品です。

 

一杯のかけそば - Wikipedia

 

 舞台は1972年の北海道。大晦日の夜、札幌の「北海亭」という名のそば屋に子どもを2人連れた女性が来店してかけそばを注文。女性は「3人で1杯の注文ですが、よろしいでしょうか?」といい、そば屋の妻と主人は女性の変わった注文と身なりなどから3人親子の貧しさを慮って量を少しだけ増したそばを出し、その親子はおいしそうにそばを食べて帰宅。以来、その3人親子は毎年大晦日にやってきては年越しに3人で1杯、3人で2杯分のそばを食べにやって来て、そば屋の夫婦もそれを楽しみに待つようになりました。ところがある年の大晦日を境にその親子はまったく来なくなりました。そば屋夫婦はそれでもその3人親子の来店を待つように。時はさらに流れて10数年後の大晦日。長らく待った親子がそば屋にやって来ます。小さい2人の子どもは立派な成人になり、年老いている母親を連れての来店。家族は「私たちにとって最高のぜいたくは、この店を訪れて3人で3杯のかけそばをたべることなんだと語り、それを聞いたそば屋の妻は立派になった親子の姿に思わず涙ぐみ、テーブルに注文を聞きに行く。という物語。実話であるとの触れ込みで話題となったんだけど、それは後に嘘と判明。実話かどうかはどうでもよく、大人たちがこぞってこの本を読み、感動しただの泣けるだのという集団的な「お涙」の嵐が子ども心に不気味だったのを覚えています。

 

 適正な価格云々の議論がどうこうではなく、みんなが「欲しい!」と欲求を叫びながら金を手に「モノ」を買い漁り、貧しい親子が一杯のかけそばを分け合って食べる物語が美談扱いされた80年代と比べ、集団で長い行列を作りどこにでもある牛丼チェーン店のたった一杯の無料牛丼を食べに行く現在。もはや一杯のかけそばが「美談」でない、現在においてある意味、リアリズムを伴った物語になっているんじゃないか?と思えてなりません。この国のお偉いさんは口を揃えて日本の好景気を訴えるけれど、本当に僕ら庶民が裕福であればたかが400円前後の牛丼を無料で食える!といって、長蛇の列を作ってわざわざ食べに行くだろうか?結局のところ、このニュースは日本がまったく景気回復などしてなどおらず、数百円の「無料」というエサを得るために交通渋滞を発生させるほど国民が精神的にひどく飢えているっていう希望のない現実、身も蓋もないことをいうと好景気どころか、この国は「みんなが貧困」の手前まで来ているということの証拠じゃないか?どれだけの人がそれを自覚しているかは知らないけれどもね。

 


 

 

 ※もしも国会議員にソフトバンクユーザーがいたら、吉野家の牛丼1杯無料サービスに並んでみてほしい。国民の生活に寄り添う政治ってそういうことだと思う。

中山美穂の恋愛ゲームでアイドルとの付き合い方をレッスン!

こんにちは。

 

 本日のブログ記事のテーマは「アイドルと付き合いたい!」。アイドルの追っかけを僕自身、経験したことないために分からないんですが、アイドルの応援に情熱を注いでいる人っていうのは心のどこかで、そういう思いを持っているんだろうと思います。

 

otaku-renai.xyz

 

以下は上記記事の引用になります。

 

 某会いに行ける系国民的アイドルを始め、今やアイドルと言えば「会いにいける」が当たり前の時代となりました。握手会を始めとしたファン一人一人との交流機会、SNSを通したより身近な情報発信。一昔前の「TVの中だけのアイドル」はもはや、絶滅危惧種でしょう。アイドルは出会えて当たり前になったんです。いわば今の時代のアイドルは”出会い系アイドル”なんです。

―――ふとしたきっかけで、恋が始まってしまうかも。

そんな身近な感覚が今のアイドルの人気の秘密です。

 

そんなことあるわけないだろバカ。

 

 こういった「会いにいけるアイドル」は言わば”疑似恋愛”をファンに提供する、サービス業とも言えますね。

 

だったら今後アイドルをメディア系キャバ嬢とか呼んだらどうでしょう?

 

 さらに調べるとこんな記事も。

 

news.livedoor.com


 この記事には声優との出会いのきっかけをつかむため、アニメ業界の関係者になろうとか書いてるけど、経験上、制作会社にはそんな機会は期待しないほうがいい。たいていプロデューサーが目を光らせているので。それにたとえ声優に出会ったとて、有名でないと声優のギャラなんて薄給。ただでさえアニメ業界はプロデューサーや作画監督クラスにならなきゃ食っていけないので、声優と交際できても貧乏×貧乏で悲惨な未来になる可能性が高い。絶対にやめておけ!といいたいです。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

arrow1953.hatenablog.com

 

 さて本題。現実とありえない妄想は区別できるけど、それでもアイドルと付き合いたい!そんなアイドルの追っかけの願いを受け、マンガやゲームなどでも学校では眼鏡をかけて地味な服装や口調のためまったく目立たない女の子が、実は人気絶頂のアイドルだった!とかいう設定のラブコメも数多くあったりします。今日のブログで紹介したいのはこの作品。

 

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中山美穂のトキメキハイスクール

 80年代のトップアイドルの一人、「中山美穂」をヒロインにしたファミコンディスクシステム恋愛シミュレーションゲームです。このゲームソフトの開発に携わったのはFFを後に生み出したあのスクウェア(現:スクウェア・エニックス)。ディレクターは坂口博信、さらに音楽は植松伸夫。いやこれは驚いた。調べてみるもんだ。ちなみに写真は自宅にあるソフトを撮影。20年程前、古いゲームを秋葉原で漁っていて、たまたま見つけてムダ使いであるのを承知で購入。

 

中山美穂のトキメキハイスクール - Wikipedia

 

ゲームのCMは以下のリンク。

【懐かCM】1987年 Nintendo 任天堂 ファミリーコンピュータ ディスクシステム 中山美穂のトキメキハイスクール ~Nostalgic CM of Japan~ - YouTube

 

 これ小学校の同級生が購入したので、いっしょに遊んだんだけども、結局クリアできませんでした。物語は転校生の主人公が同じクラスで中山美穂にそっくりな女の子「高山みずほ(正体は中山美穂本人)」と出会ったことをきっかけに進んでいくラブコメアドベンチャー。物語の進み具合で電話番号が画面に表示されて、その番号に電話をかけると中山美穂の録音音声がゲームのヒントを教えるというテレフォンサービスもありました。

 ちなみにこのゲームは通常の黄色いディスクカードではなく、ゲームのスコアや記録などを任天堂に送信できる特殊な青ディスクカードで発売されており、ユーザーはゲームのクリア後にその結果を任天堂に送るとオリジナルグッズをもらえるプレゼント応募権を得られるのも特徴でした。

 

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通常のゲーム用黄ディスク 

 

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 任天堂にデータ送信でき、ユーザーで記録を競う大会などを行った青のディスク。

 このゲームには通常のエンディングと最高のエンディングの2パターンがあり、通常のエンディングだった場合にはテレホンカード、最高のエンディングだったら中山美穂のオリジナルビデオがもらえたそうな。どんなビデオだったのかというと

 

アイドルホットライン中山美穂のトキメキハイスクール 「特製ビデオテープ」/Nakayama Miho no Tokimeki High School Prize VHS Tape - YouTube

 

幻の景品のビデオテープを見られる動画発見。つくづくいい時代だなと思った。

 

 

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 今週のお題「私のアイドル」 

芳賀ゆいこそ伝説でありバーチャルアイドルのルーツである

こんにちは。

 本日のテーマは「アイドル」。アイドルの追っかけを「報われることのない単なる金の浪費」と考えている僕にとってはある意味で、最も苦手なテーマでもあります。

 

芳賀ゆい」というアイドルについて

AKB48」、「欅坂46」だの「ももいろクローバーZ」だのといった様々なアイドルユニットや、可愛すぎるアイドルと騒がれた「橋本環奈」、その他小規模ライブを活動の中心としてメジャーへ進出を狙うディープな「地下アイドル」とか言われる存在、広義的な意味で「初音ミク」みたいな実態を伴わない架空のアイドルなどを含めて非常に細分化しているため以前の「ピンク・レディー」や「山口百恵」、「松田聖子」に「中森明菜」。ジャニーズだったら「光GENJI」などなど。そんな国民の誰もが老若男女を問わず共通言語として認識していたアイドルってたぶん「SMAP」が最後だったんだろうなと僕は思っています。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

 そんな多種多様なアイドル像ですが、その中で異彩を放ったアイドル「芳賀ゆい」なる存在を皆さん覚えているでしょうか?     

 

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芳賀ゆい - Wikipedia

 

実在のないアイドル「芳賀ゆい

 この芳賀ゆいなる人物は何者かっていうと実態を伴った架空のアイドル。実態のない架空の存在であるため、彼女の写真はすべてこのジャケットみたく目元が隠されていたり、後ろ姿のみ撮影した写真だったりします。実態のないグラフィックと音声だけのキャラをアイドルとして育てた「初音ミク」とは異なり、実態のない「言葉」から想像力を駆使してルックスのイメージや音声を生み出していった独特な存在で、発案者は秋元康っぽいけれども伊集院光

 

 89年に伊集院光の担当していた深夜ラジオ「オールナイトニッポン」で「映画監督の大島渚いう名前はアイドルに付けるべきだ」という発言からリスナーが「はがゆい(歯痒い)って言葉もアイドルの名前っぽい」というハガキが届いたことで伊集院とリスナーの共同作業的な発想がだんだん広がり、デビュー曲タイトルのやそのCDジャケットのイラストの投稿など反響も大きくなったことで番組でも「架空のアイドルを作っちゃおうぜ!」というコーナーをスタート。そのコーナーで「年齢は16歳前後」「髪型はポニーテール、ルックスはややタレ目で小柄」というふうにイメージ像を作っていったそうな。音声のみで映像が伝えられないというラジオの特性を逆手に、伊集院やリスナーたちは「芳賀ゆいのビジュアルはリスナーの空想のみにある」として顔を公表させずに水着のグラビアやラジオパーソナリティほか歌手として活動。およそ1年のみでこのプロジェクトを「芸能界を引退して台湾に留学」というかたちで跡形も残さずに終了させました。限定された時代にのみ存在して徹底的なまでに消費をされた後はもう消えるのみというサブカルチャーの本質を体現した究極の偶像、アイドルといっても過言じゃありません。

 

 その芳賀ゆいから30年後の現在。メジャー、インディー問わずに多くのアイドルたちが今日も歌ったり踊ったりドラマで演技したりしています。だけど10年後にどれだけ残っているか。未来にあるのは「記憶に残る」「残らない」という2つの結果のどちらかのみ。それって考えたら、すごく残酷だと思います。みんなそんなの承知の上だろうけど。そういう意味で活動はたったの1年のみであるとして、徹底的に楽しんだ後に何も残さないという方針を徹底させた「芳賀ゆいプロジェクト」は改めて日本のサブカルを考える上で評価されるべきではないいのだろうか?と僕は思っています。

 

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※記事にある芳賀ゆいのデビュー曲「星空のパスポート」を収録。曲の作詞を手がけたのはなんと奥田民生。ちなみにWeblioの情報だと芳賀ゆいを演じた女性は計57人だったそうな。

 

www.weblio.jp

 

 

今週のお題「私のアイドル」

 

「キラキラ☆プリキュアアラモード」に、アラフォーのおっさんな僕がハマった理由と感想

こんにちは。

 

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  本日でめでたくフィナーレとなった「キラキラ☆プリキュアアラモード」。保育園の友だちに教わったのをきっかけに観るようになった娘と妻とで毎週日曜日、テレビの前に座っていましたけど面白かった。最初に放映された「ふたりはプリキュア」から今年でシリーズも15周年。長い歴史を誇るアニメだけど、気づいたら僕の方が娘以上にドハマり。年間通じて観続けたプリキュアシリーズはこの「キラキラ☆プリキュアアラモード」が最初でした。

 

www.toei-anim.co.jp

 

 単純な色のモチーフに始まった最初の「ふたりはプリキュア」以降、「音楽のジャンル名」や「お姫様」「魔法使い」「花の種類」「フルーツ」など15年の時を経て多岐に渡るモチーフを元に作られてきたこの女の子向けバトルアニメ作品。今回は「スイーツ」をモチーフに設定したため従来と異なり、プリキュアと戦うモンスターとの戦いは殴ったり、蹴ったりする、直接攻撃の描写をできる限り避けたとのこと。以下リンクのサイトに掲載されている東映のプロデューサーや監督の話をまとめると「これまで女の子たちがパンチやキックなどで怪物などと戦う肉弾戦が見どころの一つだったけれども、物語のテーマでもある『スイーツ』のときめきをバトルに活かしたい。物理攻撃でなくてもバトルを描けるのではないか?と考えた。結果としてプリキュアたちがホイップクリーム状のエネルギー源を放つなどスイーツをイメージしたエフェクトでバトルが描かれたことでカラフルな表現が可能となり、この作品の魅力にもなった」そうな。

 

 確かに今回の作品は、全面的な「スイーツ」推しが半端じゃない。主人公となった5人の女の子も中学生と高校生でありながら独自に「パティスリー」を経営。スイーツへの愛着とそれを食べるお客の表情を想いつつ、努力や独創的なアイディアを元にオリジナルの菓子を作ったり、家族との不和や5人が仲違いをした時にはお互いにスイーツを食べて語らうことで和解を図り、敵対する組織の幹部らにもスイーツの持つ魅力や美味しいものを食べた時に人が抱く幸福感を訴えたりなど「戦う」ことより、ある意味「食べる」ことに重点が置かれている印象を抱きます。

 

mantan-web.jp

 

 だけど、だからこそ僕はこの作品に深く共感しました。実を言うと僕は本職であるネットワーク技術者になる前、東京都の多摩地域を取材担当するタウン雑誌のライターだったんですよ。そしてそのライターだった時代、複雑な多くの事情で実の親御さんと暮らせなくなった子どもたちをホストとして育てている養育家庭のご主人に取材させてもらったことがあります。そのご主人に僕は「血の繋がらないお子さんを育てること。そういう子ども達の親になるために必要なものは何なのか?」と質問したところそのご主人は「相手も自分も人間なので、正直にいってお互いの関係をうまく作れずに失敗したこともある。そのうえで最も大事なのは『お互いに家族でいようと努力を続けること。そこで重要になってくるのは一緒に食事すること」と答えたのです。

 

 「みんなでご飯を食べる事で親は子どもに『私たちはお前たちを心から信頼しているよ。だから、お前たちも私たちのことを裏切ってくれるな』と行動で伝える。そうやって互いの信頼を作っていくほかない。』それは血の繋がり云々の話ではありません」と語るご主人に、僕は家族である根拠を「血」に求めるのは甘えなのだろうか?という疑問をぶつけました。その問いに対してご主人は「甘えである」とキッパリ力強く答えたのでした。

 

 今回のプリキュアは従来の作品に比べて荒々しいバトルの描写が少ないため、過去の作品と比べると確かにやや大人しめな印象ではあります。ただライター時代に感銘を受けたインタビューのことを思い出させ、そのインタビューを通じて得た僕の「人間関係」に対する考え方の原点を改めて考えさせた作品だったことは間違いありません。スイーツを通じて人間とその社会にある悪意と戦い、それらを越えて「おいしい」という共通体験から社会における人と人との理解や和解を信じ続け戦い、時には作ったお菓子を敵味方の隔て無く分けあい食べ合う5人の少女たちに心からの敬意を!!

 

 

arrow1953.hatenablog.com

 

※映画も古きよき80年代のオタクのあり方を描いていて面白かった。

 

 

arrow1953.hatenablog.com

 

追記:プリキュアの誕生エピソード。この話を読んでいて性別のボーダーレスの今後を考えなきゃいけないのかな?とか思った。単純に答えの出せない問いだろうな。

 

※来季プリキュアのテーマは子育て。けどそんなに騒ぐほど目新しいテーマじゃないと思うな。

 

 

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